天皇皇后両陛下、晩さん会出席へ 両国のスピーチに注目
日テレNEWS NNN
イギリスを公式訪問している天皇皇后両陛下は現地時間25日、メイン行事のひとつ、馬車パレードに臨まれます。パレードをひと目見ようと、現地では朝早くから場所取りをする人の姿も見られ、歓迎ムードが高まっています。 【写真】2019(令和元)年10月 即位の礼 ◇ 現地時間25日、パレードが行われるイギリス・ロンドンでは、朝から沿道で厳重な警戒と準備が進められていました。
現地に住む日本人(現地時間25日午前) 「天皇皇后両陛下を一目見られたら一生の思い出」 8日間の日程で、イギリスを公式訪問されている天皇皇后両陛下。いよいよ、「国賓」としての公式行事、歓迎式典から晩さん会までのメインの1日が始まろうとしています。
日本とイギリスの国旗が掲げられているバッキンガム宮殿につながる大通りは、両陛下が歓迎式典に臨まれた後、馬車に乗ってパレードを行う場所です。現地では朝から、すでに場所取りをしている人もいました。 「天皇陛下を見るのにずっと興味があったので、とてもうれしいです」 そして、この道は歴代の天皇もパレードで通ってきた道なのです。
天皇初の外国訪問となった1971年の昭和天皇のイギリス訪問。しかし、馬車に向かってなにかを投げつける人の姿がありました。 第二次世界大戦の終結から26年経っていましたが、多くの兵士が捕虜となったイギリスでは、日本に対する厳しい視線が残っていました。
1998年、上皇さまが訪問された際は、沿道に集まった多くの人に歓迎され、盛り上がりを見せていました。 ただ、戦争のわだかまりは、このときもまだ残っていました。上皇さまが通る際、日本軍の捕虜になった人が背を向けて並び、抗議の気持ちを表す様子がみられました。 まもなく戦後80年を迎える今、現地の人からどのように歓迎されるのでしょうか。
今回の両陛下の訪問はチャールズ国王からの招待ですが、チャールズ国王も皇太子時代に5回、日本を訪問しています。 1986年に東京を訪れた際は、ダイアナ妃とともにオープンカーで2.3キロをパレードしましたが、アイドルに会えたかのような熱狂ぶり。“ダイアナ・フィーバー”を巻きおこしました。 今回の両陛下のパレードは、どのような歓迎を受けるのか注目されています。