加湿器で“肺炎”に 汚れでレジオネラ菌増殖…死に至るケースも
暖房器具の使用もあって乾燥しやすいこの時期に重宝するのが加湿器ですが、一方でこの加湿器が原因となる“肺炎”に注意が必要です。 【写真を見る】加湿器で“肺炎”に 汚れでレジオネラ菌増殖…死に至るケースも 大分市にある「エディオン大分本店」では、空気が乾燥しはじめる秋ごろから加湿器を買い求める人が増えています。中でも、振動でミストを発生させる「超音波式」が人気を集めています。 エディオン大分本店・岩本博志さん店長代理: 「こちらの超音波式の加湿器のほうが比較的安価なものから高級タイプまでたくさんありますので人気もあります」 この時期には欠かせない加湿器ですが、取り扱いに注意が必要です。 エディオン大分本店・岩本博志さん店長代理: 「水替えをするときに、中を掃除しないと汚れがどうしても出ます」 使っているとできてしまう加湿器の汚れ。水垢などによるこの汚れが命にもかかわる危険性があると専門家は指摘します。 大分大学医学部・小宮幸作准教授: 「加湿器の中にレジオネラ菌というのが発生しやすく、これを吸い込むとレジオネラ肺炎という感染症を起こします。はじめの診断治療がうまくいかないと死亡率が30%といわれています」 最も怖いのが死に至るおそれもあるレジオネラ菌。症状は咳や熱など風邪の症状と似ていて見極めが難しいといいます。 2017年12月から2018年1月にかけて、大分県国東市内の高齢者施設で男性3人がレジオネラ菌に感染。感染源は加湿器で、このうち当時90代の男性が死亡しました。 対策としては一般的にクエン酸や重曹を使った掃除が効果的ということですが、メーカーや機種によって手入れの方法が違うため、説明書を読んでメンテナンスすることが大切です。 大分大学医学部・小宮幸作准教授: 「1週間に1回はできるだけ中も洗浄してフィルターも綺麗にし、しっかりと毎日水を替える。水の継ぎ足しはよくないです。そういった形で対策していったほうがいい」
大分放送