天気予報で気候変動問題も伝えよう 井田寛子さんら気象予報士が声明
日々の天気予報を伝える際に、気候変動問題も関連づけて伝えよう――。国連が定める「世界環境デー」の5日、全国の気象予報士、キャスターらが「日常的な気象と気候変動を関連づけた発信」を目指す共同声明を発表した。発信に向けて放送枠を確保するために、メディア内で理解を広げたり、勉強会などで知識を深めたりするという。 【写真】共同声明に賛同した、国内の様々な報道番組で天気予報を伝える気象予報士ら=2024年6月5日、東京都渋谷区、市野塊撮影 NHKの「ニュースウォッチ9」で気象予報を務めた井田寛子さんや、朝日放送「おはよう朝日です」で気象予報を務める正木明さんが呼びかけた。在京キー局や全国の放送局で活動する現役の予報士ら計44人が賛同した。 国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、温暖化が猛暑や豪雨、干ばつなどに影響すると示している。世界気象機関(WMO)によると、昨年の世界の年間平均気温は、産業革命以前に比べて1.45度も高く、観測史上最高だった。
朝日新聞社