今年のセンバツは東日本が優勢か!? 投打のバランスで西日本を上回る! 過去10大会は近畿勢が5回優勝と圧倒的強さ
近畿地区は投手がキーマンのチームが多い
一方、近畿勢。大阪桐蔭(大阪)は今年の近畿勢の中では、唯一、関東勢に負けないパワーを持ったチームだろう。投手では154キロ右腕・平嶋 桂知投手(2年)、151キロ右腕・森 陽樹投手(1年)と140キロ超えの投手が多く揃い、打線ではラマル ギービン ラタナヤケ内野手(2年)、徳丸 快晴外野手(2年)とタレントは揃っている。ただ、守備力が課題で、22年ほどの絶対感や、盤石さはない。 それ以外のチームは投手を中心とした守備型のチームが多い。軸となる選手には真っ先にエース投手の名前が挙がる。ただ打線は多少の失点でも跳ね返せるほどのパワーや、個人で際立った野手がやや少ない。 準優勝の京都外大西(京都)は田中 遥音投手(2年)を中心にしぶとく勝ち上がるチーム。ベスト4の京都国際(京都)はエース・中崎 琉生投手(2年)を中心に守り抜き、俊足の澤田 遥斗外野手(2年)、奥井 颯大捕手(2年)の経験者たちがチャンスメイクに徹し、さらに堅い守備で少ない失点で勝ち上がった。初出場の耐久(和歌山)は142キロ右腕の冷水 孝輔投手(2年)が柱となっており、近畿大会も全3試合完投で、打線の3試合の総得点は9得点と突出したものではなく、やはり冷水の出来が鍵を握るチームだ。 報徳学園(兵庫)はプロ注目右腕・今朝丸 裕喜投手(2年)、間木 歩投手(2年)の2枚看板がいる。ただ、昨年のセンバツ準優勝チームと比較すると、やや打力が落ちる。近江(滋賀)も143キロ右腕・西山 恒誠投手(2年)が初戦の興国戦で76球完封勝利し、2試合で1失点だったが、打線も2点と打線が課題になった。21世紀枠出場の田辺(和歌山)は昨秋の県大会で市立和歌山、智辯和歌山の現在の2強を破り、139キロ右腕の寺西 邦右投手(2年)がいかにゲームメイクできるかが対抗できる手段となる。 また、他地区を見ると、強力打線で勝ち上がった星稜(石川)も2015年の敦賀気比(福井)以来となる北信越地区からの優勝が狙えるチームで、洗平 比呂投手(2年)、岡本 琉奨投手(2年)の140キロ超え左腕2人擁する八戸学院光星(青森)も昨夏の甲子園ベスト8に続き、優勝を狙う。3年連続出場の高知(高知)も148キロ右腕・平 悠真投手(2年)、144キロ右腕・辻井 翔大投手(2年)と2枚看板で勝負する。 東日本が躍進するのか、近畿地区を始めとした西日本が例年通りの強さを発揮するのか。まずは3月8日の抽選日が待ち遠しい。