沖縄県恩納村でAI活用した乗り合いタクシーの実証事業…予約状況を分析して最適な運行ルート計算
JR西日本やNTTコミュニケーションズなどは、沖縄県恩納村で、AI(人工知能)を活用して観光客向けの乗り合いタクシーを運行する「オンデマンド交通」の実証事業を12月に行うと発表した。沖縄では観光客の増加で移動手段が課題となっており、3年以内の本格運用を目指す。 【写真】JR西日本
JR西日本などが提供するインターネットの予約システムに利用希望者が乗降場所と時間を入力すれば、AIが予約状況を分析して最適な運行ルートを計算する。乗り降りできるのは村内のホテルや観光スポットなど計17か所で、運行は地元企業が担う。期間は12月1~31日で、利用料は無料とする。
沖縄本島のほぼ中央に位置する恩納村はリゾートホテルなどが立ち並ぶ一方、村内の観光地や飲食店などへの移動手段が限られているとされる。ホテル側が送迎するケースもあるが、従業員の負担になっており、JR西日本などは今回の効果を検証し、有料での運行を実現することで課題の解決につなげたい考えだ。