マスク氏、「意識高い系」AIの危険性を警告
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【10月30日 AFP】実業家のイーロン・マスク(Elon Musk)氏は29日、サウジアラビアの首都リヤドで開かれた国際会議「未来投資イニシアチブ(FII)」に登場し、米国の人工知能(AI)モデルは「真実を最大限に追求する」より「ウォーク(社会問題に対する意識が高いこと)」な考えが組み込まれており、危険だとの認識を示した。 「砂漠のダボス会議」とも呼ばれる同会議にオンラインで出席したマスク氏は、AIについては楽観しているとしながらも、米国で開発されたAIモデルには政治的主張が刷り込まれていると警告した。 「ポリティカリーコレクト(人種・性別・信条などによる偏見・差別のない中立的)であるように訓練される傾向があり、サンフランシスコのベイエリア(Bay Area)で訓練されているAIの多くには、当然ながら、あのかいわいの人々の物の見方が取り入れられている」と主張。 「そうしたAIには、ウォークでニヒリスティックな考えが組み込まれ、非常に問題のあるクレージーなことを言わせるように教え込まれている場合もある」と批判した。 さらに、米大統領選で民主党候補のカマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領より共和党候補のドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領を支持する理由の一つとして、「トランプ氏が大統領になる方が楽観的な気持ちになる」と説明。 「進歩を目指す私たちにとっての最大の障害は規制が多過ぎることだ。巨大なロケットを造るより、打ち上げ許可を得る方が時間がかかる」と述べた。(c)AFPBB News