リーグ最高のデータを誇るアーセナルだが修羅場の経験は・・・
3勝7敗。不愉快なデータだ。ミケル・アルテタ体制下のアーセナルは、ジョゼップ・グアルディオラ監督のマンチェスター・シティを苦手にしている。
2020/21シーズンから昨シーズンまで7連敗。全10試合で得点7・失点20は、振り返りたくない数字だ。
今シーズンのコミュニティシールド(PK戦4-1)と1-0で3ポイントを奪った8節の一戦だけでは、苦手意識を払拭できるはずがない。
さて、20シーズンぶり14回目のリーグ優勝をめざすアーセナルの4月は26日で8試合。基本的に中二~四日という過密日程だ。
4月3日:ルートン(A) 4月6日:ブライトン(A) 4月9日:バイエルン(H) 4月14日:アストンヴィラ(H) 4月17日:バイエルン(A) 4月20日:ウルヴズ(A) 4月23日:チェルシー(H) 4月28日:トッテナム(A)
ルートンは「絶対残留」の意欲に欠け、ブライトンは三笘薫やソリー・マーチなど、代えが利かない選手が負傷に倒れている。この2試合でポイントをロスするリスクは極めて低い。
本拠モリノーでシティとチェルシー、トッテナムを破っているウルヴズも、ペドロ・ネトとマテウス・クーニャが深手を負った。今シーズン中の復帰は難しい。
しかし、チャンピオンズリーグ出場権獲得が現実味を帯びてきたアストンヴィラ、まだまだあきらめていないトッテナム、ビッグ6を向こうにまわすと闘志が表に出るチェルシーは、小さな油断が大きな綻びに通じる危険な相手だ。
そしてバイエルンとのCL準々決勝も、プレミアリーグに大きな影響を及ぼすかもしれない。
2015/16シーズンのグループステージはアウェーで、翌シーズンのラウンド16はホーム、アウェーとも1-5の惨敗だ。勝負強さをまとった今シーズンと異なり、当時のアーセナルはひとつの周期が終焉を迎えていたが、シティ戦同様に不愉快なデータである。大敗を繰り返すようだと、チームの士気は低下する