写真：HOMINIS

戦う女の子たちの勇気と成長を描いてきた大人気アニメ「プリキュア」シリーズ。その第20弾作品「ひろがるスカイ！プリキュア」の音楽ライブイベント「ひろがるスカイ！プリキュアLIVE2023 Hero Girls Live ～Max！Splash！GoGo！～」が、2023年10月21日にパシフィコ横浜　国立大ホールにて昼と夜の2公演に渡って開催された。今回は「ときめく夕空公演」と題した夜の部の模様をレポートする。 【写真を見る】「ひろがるスカイ！プリキュアLIVE2023 Hero Girls Live ～Max！Splash！GoGo！～」ステージの様子 オープニングを飾るのは、石井あみによるオープニング主題歌「ひろがるスカイ！プリキュア ～Hero Girls～」。石井は、ブルーを基調としたふんわりとしたワンピースに、頬には青いハート型のシールを貼るなど、作品の世界観を全身で表現しながら、伸びやかな歌声を響かせる。その後、数々のプリキュアソングを歌唱してきたMachicoと北川理恵、吉武千颯もステージに登場するという夢の共演に、会場からは大きな歓声が沸き上がった。 続いてステージに現れたのは、関根明良(キュアスカイ／ソラ・ハレワタール役)、加隈亜衣(キュアプリズム／虹ヶ丘ましろ役)、村瀬歩(キュアウィング／夕凪ツバサ役)、七瀬彩夏(キュアバタフライ／聖あげは役)、古賀葵(キュアマジェスティ／プリンセス・エル役)らキャスト陣。関根の「全力ヒーローガール！」を皮切りに、観客の前で初披露となるキャラクターソングコーナーがスタート。加隈が「わたしリフレクション」を披露した後は、関根と加隈によるデュエットソング「空虹ダイアリー」で、ステージ上にベンチと街灯が登場。ソラとましろの日常を感じさせるような演出で観客を楽しませた。 MCでは、村瀬がこの日の衣装について各キャスト陣にインタビュー。関根は軽やかな素材のブルーとレッドのマントをポイントにしたネイビーのワンピース、加隈はスカイブルーのリボンベルトを差し色にしたピンクのシフォンドレスといったように、演じているキャラクターのイメージしたファッションをアピール。村瀬はオレンジのジレ＆パンツに、黄色のファーアクセ、七瀬は蝶のモチーフがたくさんあしらわれたピンクのゴージャスなドレス、そして古賀はラベンダー色のドレスに、メイク担当の方のお手製というゴージャスなイヤリングとコサージュというスタイルで、スペシャルなイベントを盛り上げる。 村瀬が「風読みバード」、七瀬が「あたたかいあたりまえ」とソロ楽曲を歌唱した後は、「未来コネクト」でデュエット。そして、古賀はキュアマジェスティ/プリンセス・エルのソロ楽曲「おんなじ、だいじ」を歌唱。曲中では、プリンセス・エルの可愛い声と元気な「こんにちは！」で会場を盛り上げた。 再び、石井あみと吉武千颯が登場し、キャラクター・イメージソング集「ボーカルアルバム ～FLY TOGETHER!!!!!～」収録の「Try Try Try」を元気いっぱいにパフォーマンス。その後のトークコーナーでは、「ひろがるスカイ！プリキュア ～Hero Girls～」で歌手デビューを果たしたという石井は、「子どもの頃からプリキュアが大好きで、歌手活動の中で出会う、プリキュアが大好きなお友達(＝ファン)にパワーをもらっています！」と客席に向かい、弾けるような笑顔で大きく手を振った。 その後は、 五條真由美、うちやえゆか、工藤真由、宮本佳那子によるユニット、キュア・カルテットが登場。「キボウノチカラ～オトナプリキュア'２３～」のEDテーマ「雫のプリキュア」を披露すると、客席から大きな歓声が沸いた。4人は続けて「プリキュア5、フル・スロットル GO GO！」「キラキラしちゃってMy True Love！」「まかせて★スプラッシュ☆スター★」「DANZEN！ふたりはプリキュア Ver.MaxHeart」「プリキュアモードにSWITCH ON！」と、歴代のプリキュアソングをパワフルにパフォーマンスすると、会場はこの日一番の盛り上がりをみせた。 後半戦は、北川、Machico、吉武が「ヒーリングっど♥プリキュア」「トロピカル～ジュ！プリキュア」「デリシャスパーティ♡プリキュア」の主題歌をノンストップで披露。そしてプリキュア20周年記念作品『映画プリキュアオールスターズＦ』からOPテーマ「For "F"」を石井とMachico、挿入歌「All for one Forever」を吉武をはじめ、Machico、北川、宮本が熱く歌い上げる。北川と宮本が客席通路で熱唱するサプライズ演出もあり、会場はさらにヒートアップした。 終盤にはプリキュアシンガー全員で、「映画 プリキュアオールスターズDX」シリーズで歌い継がれてきた主題歌の新録バージョン「キラキラKawaiiプリキュア大集合♪ ～よろこびの音～（20th anniversary スペシャルVer.）」を熱唱。歴代ボーカルアルバム収録曲も織り交ぜつつ、声優キャスト全員による「FLY TOGETHER!!!!!」、シンガー全員による「シェアして！プリキュア」、そして出演者全員による後期エンディング主題歌「Dear Shine Sky」で本編を締めくくった。 客席全員による熱い「プリキュア」コールで実現したアンコールでは、出演者たちがそれぞれ挨拶。関根は感動の涙を流しながら、とても緊張してステージに立っていたことを告白。「皆様の笑顔やとても綺麗な(ペンライトの)青い光が私にすごい力を与えてくれまして、本当に本当に私は幸せだなと改めて感じました。今日、皆さんが私のヒーローでした！」と感謝の気持ちを伝えた。そして前期エンディング主題歌「ヒロガリズム」を全員で歌い上げ、スペシャルなライブに幕を下ろした。 取材・文＝中村実香