南海キャンディーズ・山里亮太による妄想活劇『山里亮太の3333』が開催!挑戦的な舞台で見られた魅力
南海キャンディーズ山里亮太による妄想活劇『山里亮太の3333』が9月4日に本多劇場で幕を上げた。2時間を超えるライブの初演は大盛況となっている。 【写真を見る】山里亮太による妄想活劇『山里亮太の3333』 山里亮太の妄想活劇『山里亮太の3333』は2020年の「山里亮太の1024」、2022年の「山里亮太の81」に続くコメディモノローグシリーズの3回目。マンボウやしろが構成・演出を務め、「僕の頭の中を色々な形で全て観てもらう」というコメントにふさわしい内容となっていた。 山里といえば、10年前であれば、「ブサイク芸人」の代名詞として語られていたが、2019年の女優・蒼井優との結婚で潮目が変化。語彙力の多さからなるツッコミ能力や、場を回すMC力にスポットライトが当たり、業界内で再評価されることに。今では朝の顔として「DayDay.」(日本テレビ)ではMCを務めている。 一方で、自身が"ホーム"と公言する冠番組ラジオ「山里亮太の不毛な議論」(TBSラジオ)では結婚以降、他人に対する妬み嫉みが効力を失ったと指摘されることも増えてきたと明かしていた。それは山里自身が幸せをつかんだことによる弊害なのだが、確かに第三者が見れば「誰が言っているんだ」と感じてしまうほどに山里の活躍ぶりは目覚ましい。テレビ、ラジオなど幅広く活躍する山里には、業界内でも慕う者が多く、見取り図や男性ブランコといった今をときめくコンビも大阪時代から世話になっていることを度々明言している。昨年には山里とオードリー若林正恭の半生を追ったドラマ「だが、情熱はある」(日本テレビ系)も放送され、大好評だった。 まさに順風満帆と言って差し支えのない山里が挑戦するからこそ、『山里亮太の3333』が持つ意味は大きい。今回の妄想活劇は「考察」を主題に置いているが、山里の口から放たれるテーマは次々と変わっていく。そこに一貫しているものがあるとすれば、山里が持つ他人に対するシニカルな目線だ。 今の山里の芸能界での立ち位置を考えれば、全くそんなことは言う必要はないとも感じるのだが、ライブ内では次々と"問題発言"が飛び出す。"何を見せられているんだ感"とともに山里の妄想がエンターテイメントとなっており、舞台上には山里の挑戦的な思考が見え隠れする。 挑戦的な舞台であるゆえ、公演前まで緊張と恐怖で四六時中上の空だったと明かすが、それも温かい観客によって受け入れられているようだった。オンライン配信がないからこそ、混じり気ゼロでキレキレの「山ちゃん」を見られることにファンも感謝しているという証拠かもしれない。紛れもなく観客とともに作り上げていく舞台となっているだけに、今後の公演でどう進化していくかも注目だ。 また、山里の頭の中をショーとして昇華させたのがマンボウやしろ。言葉の刃があまりに鋭い部分もあったが、一人コントに落とし込むことで、あくまでも芸として見せることに注力していたように感じる。同時に、次は何が見られるのかというワクワク感も提供してくれた。 山里が独自の考察を続けていく中で、最後はあるひとつの答えにたどり着く。その答えは舞台のみにあり、本多劇場に足を運ぶほかない。 なお、日程は5日間7公演となっており、機材席なども開放予定。『山里亮太の3333』は、「この舞台のおかげで前に進めている」と話す今の山里の現在地を確認するために最適な場所となっており、ファン必見の舞台となっている。 文=まっつ
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