熊切あさ美、「本当は泣いていた」“崖っぷちアイドル”でブレークした苦悩
■新たな個性を模索 自分が楽しいと思えることをしたい チェキッ娘時代、そして崖っぷちアイドル時代を経て現在に至った熊切は「不安になると『今まで通りなんでも仕事を受けた方がいいのかな?』なんて考えてしまうけれど、それをしてしまったらまた逆戻り。仕事を選べる立場ではもちろんないけれど、自分が本当に楽しいと思えるような仕事を続けていきたい」と、新たな個性を模索している。その覚悟は、久々の映画出演となった『歌舞伎町はいすくーる』でも表現されている。33歳とは思えぬグラビアで鍛えた体で、バーレスクダンサー兼数学教師というセクシーな役どころをコミカルに演じている。 今後の活動について「元々は女優志望。映画でも舞台でもいいから挑戦したい。『3年B組金八先生』の生徒役になりたかったものの、40個くらいオーディションを受けて、たまたま合格したのがチェキッ娘だけだったという過去もあるので、年齢的に生徒役は無理だけど真面目な教師役をやってみたい」と、夢は膨らむばかり。それでは女性としてはどうか?結婚について聞くと「若い時は早くと思っていたけれど、もうその結婚したい年齢も過ぎちゃいました。だから今は日々を楽しんで、縁があればという感じ。ゆっくりのんびりとしている場合ではないけれど、今の時代は晩婚が多いですから。子供も大好きなので、何年かかけてできれば」と、この日一番の柔和な表情を浮かべた。 (取材・文/石井隼人) 熊切あさ美(くまきり・あさみ) 1980年6月9日生まれ、静岡県出身。1998年にアイドルグループ・チェキッ娘の一員としてデビュー。解散後はグラビアアイドル、タレント、女優として活動。約5年ぶりの出演となる映画『歌舞伎町はいすくーる(www.kabukicho-high.com/)』は、漫画家・もとはしまさひでによるコミック「定時制歌舞伎町高校」の実写映像化。熊切は主演の塩谷瞬と歌舞伎役者の片岡愛之助を相手に、セクシーな踊りを披露するなどキュートな魅力を存分に振りまいている。5月3日より公開。