やっぱり“革の宝石”コードバンはいい……ガンゾ「二つ折り財布」の高級感に心奪われた!/編集長 奥家の『コレ買いです』Vol.49
希少なコードバン素材&極上の職人技に脱帽!
なんといっても最大の魅力は、表地にコードバンを採用していることです。 コードバンは「革の宝石」とも呼ばれ、革業界では極上クラスの素材。馬のお尻の部分から採取されるもので、緻密な筋繊維が独特の光沢感や透明感を生み出すんです。ただ、主にヨーロッパを原産とする食用の馬の数が減少していることや、すべての馬から採れる素材ではないことから、その希少価値は年々高まるばかり。 しかもガンゾでは、 手間のかかる水染めを施し、オイルグレージングフィニッシュを経たコードバン(公式webサイトより) を使用しています。 見てください、このコードバンと内装に当てた牛ヌメ革との美しいコントラストを。 コードバンは貴金属とも違う輝きがあるし、触ればしっとりとしていて革本来の魅力が詰まっているんですよね。内装の牛ヌメ革もソフトだし、色合いも魅力的。もうこれだけで“大人が持つべき高級品”という風格たっぷりで、所有欲を限りなく満たしてくれそう。 また特筆すべきは、丁寧なコバの仕上がり。ガンゾはここがすごくいいんです。 複数枚の革の裁断部を端で合わせる切り目仕上げでは、断面ひとつひとつ磨いて塗装するコバ仕上げが欠かせません。そこをじっくり見てみれば、塗装がはみ出したりラインが歪んでいたりすることが全然なくて、職人による熟練の技を感じるんです。 ミシンによるステッチワークや念引きに少しの狂いもなく、なんだか背筋が伸びる思いがするくらいです。 小さなファスナープルまでコードバン素材を使用し、そこも丁寧なコバ処理も施されています。希少性のある素材を使っていることだけでなく、細部にまでクラフトマンシップを宿していることも、高級品といわれる条件なんだと思います。
現代的な使い勝手を考慮した実用的な構造!
さらにこの「コードバン Lファスナー二つ折り財布」がいいのは、今の時代にものすごく使いやすそうな構造をしていることです。 全体的なサイズは一般的な二つ折り財布と同様なのですが、この財布は中面の開閉にホックボタンを採用。 中面が勝手に開いてしまう事態を避けつつ、少ない力で操作することが可能です。 そしてL字ファスナーを設け、十分なスペースを確保した小銭入れを装備しています。ファスナーが外側にあるため、中面を閉じたままでも小銭を取り扱えるのが便利な点です。さらには小銭入れ内にカードポケットをさりげなく内蔵させているのもこだわりを感じるところで、ものすごく大事だったり、万一にも人に見られたくない(?)カードを入れておくのによさそうです。 カードポケットは中面に4つ装備。最小限のカードだけを持ち歩いてキャッシュレス決済を活用したい派には十分でしょう。ゆるやかにカーブしたカード段のカッティングも見事ですよね。 さらに背面ポケットも装備。交通系ICカードなどはここに入れておけば、わざわざ財布から取り出すことなく利用できそうです。 そのほか、1層の札入れを搭載。一部をあえて縫製しないでおくことで、紙幣をスムーズに出し入れできるようにしているのもすばらしい工夫だと感じました。