近鉄・大阪阿部野橋に全両分の「昇降ロープ式ホームドア」設置へ
実証実験で設置していたホームドアは撤去
近畿日本鉄道は27日、大阪阿部野橋駅(大阪市阿倍野区)の3番、4番ホーム全両分に「昇降ロープ式ホームドア」(可動式ホーム柵)を設置すると発表した。これに伴い、今年1月から同駅の一部ホームで行ってきた可動式ホーム柵の実証実験は終了する。 【拡大写真付き】改良・試験が進む駅のホームドア。ロープなど「次世代型」も
工事費は約5億円、国や大阪府・市から補助金も
同社によると、今年1月から同駅4番ホームの一部で、ワイヤーロープが上下に移動するタイプの昇降ロープ式ホームドアの実証試験を行ってきた。昇降ロープ式ホームドアは、水平に複数配置されたワイヤーロープを上下させるもので、広い乗車口を確保できるなど、様々な車両に対応できるのが特徴となっている。 設置工事は9月1日から行われるため、これまで試験設置していたホームドアは一旦撤去される。今年度中の使用開始を目指しており、3番線は12月中旬、4番線は来年2月初旬に完成予定。 工事費は約5億円だが、国や大阪府、大阪市から、合わせて約2億5千万円の補助金を受ける予定となっている。
乗降者数が10万人以上の駅への可動式ホーム柵の設置検討へ
同社では今後、車両の長さや扉の位置が異なることなどに対応した新型可動式ホーム柵の開発も含めて、大阪難波、鶴橋といった乗降者数が10万人以上の駅への可動式ホーム柵の設置に向け検討を進めていくとしている。