マカオで今年11例目の輸入性デング熱感染確認…患者は長期にわたり中国本土長期居住
マカオ政府衛生局(SSM)は10月15日夜、マカオ域内で今年(2024年)11人目の輸入性デング熱感染例を確認したと発表。 同局によれば、患者は長期にわたって中国本土に居住するマカオ人の女性(52)で、10月9日に広東省仏山市滞在時に頭痛、発熱、筋肉痛の症状が現れ、当地の医療機関を受診した、治療を経て症状が好転したが、13日に手足及び背中に発疹が出現したのに気づき、14日にマカオへ戻った後に公立総合病院の仁伯爵綜合醫院を受診し、15日に同院で実施した血液検査の結果が明らかとなり、デング熱Ⅰ型に感染していることが確認されたとのこと。患者の容体は安定しており、同局の疫学調査に対し、発症後にマカオの公園を訪れたり野外活動に参加したことはなく、同住の家族に体調不良の者はいないと説明。同局では、患者の渡航歴、発症時間、検査結果を踏まえ、輸入性デング熱であると判断し、患者がマカオがで長時間立ち寄った場所の周辺に職員を派遣して蚊の駆除を実施するとした。 昨年のマカオにおけるデング熱感染確認は7例、今年に入って以降のデング熱感染確認例は2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)、7月(1件)、10月(6例)の計11例に達し、すべて輸入性事案(患者の渡航・滞在先は主に東南アジア、南アジア、中国本土)。なお、10月の6例の患者の渡航・滞在先はいずれも中国本土だった。