「実りの秋」に触れる一日 南信農業試験場で一般公開 日本なしスイーツも好評【長野県飯田下伊那】
長野県南信農業試験場の一般公開が14日、高森町下市田の同所で行われた。子どもからお年寄りまで幅広い地域住民が集まり、試験場で栽培されたナシを買い求めたり、クイズラリーをしながら園内を歩いたりと「実りの秋」に触れた。 販売コーナーでは旬のナシを求めて開始直後から来場者が長い列を作った。クイズラリーでは、各所に設けられたヒントを参考に問題を解きながらナシ園や柿園を散策した。 会場内には研究成果の解説やヨーヨー釣りなどのコーナーのほか、飯田市内の菓子店と生徒・学生がコラボして考案した日本なしを使ったスイーツを販売するブースも開設された。生徒や学生の呼びかけに足を止め、商品説明を聞く来場者が、次々と買い求めていた。 購入した同町吉田の女性は「毎年、ナシを買いに来ているが、コラボ商品があるとは知らなかった。家で食べるのを楽しみにしたい」と笑顔。商品開発に携わった下伊那農業高校の生徒は「多くの人に買ってもらえてうれしかった」と喜んだ。 飯田短大と下伊那農業高の4ブースが並び、予定していた販売数はすぐに売り切れる好評ぶりだった。