子どもの学校主催のバザーに「強制参加」させられましたが、学費を払っているのになぜバザーで商品を出さないといけないんでしょうか?
学校から、バザーのために家庭の余剰品を1人1品以上提供するように求められて、困った経験がある人は多いでしょう。「買ってまで出すべきなの?」と悩んだり、強制されることに不満を感じたりしながら、しぶしぶ品物を用意した人も少なくないのではないでしょうか。 本記事では、学校主催のバザーの目的や、保護者が品物を提供する理由を紹介するとともに、参加を強制することの問題についても解説します。
学校がバザーを開催する目的は何?
学校主催のバザーの多くは、PTAが企画・運営を行っているものです。バザーを開催する目的は、学校によってさまざまですが、おもに次のようなものが挙げられます。 ●不足している備品の購入費を集めるため ●制服や体操着などのリサイクルのため ●地域交流や保護者同士の交流のため それぞれどのようなものかを、簡単に説明します。 ■不足している備品の購入費用の調達 学校で開かれるバザーの目的で多いのが、収益を、子どもたちが使う設備や備品の購入費に充てることです。保護者から回収した不要品の販売や模擬店などでお金を集めて、学費からの購入だけでは不足している物品の購入費とします。 PTA会費を原資として学校経費に充てるお金を寄付しても、学校は受け取れないことになっています。しかし、寄付を目的にバザーを開き、収益金で必要なものを購入して寄贈することに関しては、容認される場合が一般的です。 ■制服や体操着などのリサイクル サイズアウトして着られなくなった制服や体操着などを回収して安価で販売する、リサイクルが目的のバザーもあります。 小中学生は身体の成長が早いため、サイズが合わなくなるたびに高価な制服や体操着を新品で購入していると、大きな費用の負担が発生します。状態がよいままで不要になった制服や体操服を、必要な家庭が安く購入できる場を設けることで、収益を上げるだけではなく、保護者の経済的な負担を和らげる効果もあるのです。 ■地域交流・保護者同士の交流 学校で行うバザーには、校区の住民に来場してもらって、生徒や保護者との地域交流を深めてもらうという目的もあります。 PTAが地域住民と連携して行っている見守りなどの取り組みを円滑に継続していくためにも、地域と児童やPTAとの良好な関係作りは重要です。そのため、地域の人にも楽しんでもらえる開かれたイベントとして、バザーが開催されることはよくあります。 また、バザーの準備や当日の役割分担などの活動を通じて、保護者同士の交流を図ることも、バザーの目的には含まれています。