大谷翔平が示した古巣への愛情 ドジャースとの違いを否定「それはエンゼルスに失礼」
◆米大リーグ ドジャース10―0メッツ(21日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム) 【動画】ついに出た!大谷確信歩きの日本人メジャー最多通算176号 ドジャース・大谷翔平投手(29)が21日(日本時間22日)、本拠地・メッツ戦に「2番・DH」で先発出場。8試合、38打席ぶりの5号先制2ランを放ち、日本人選手では松井秀喜氏(ヤンキースなど)を超え、歴代単独トップのメジャー通算176本塁打となった。 0―0の3回1死一塁だった。ハウザーの81・7マイル(約131・5キロ)スライダーを完璧に捉えると、打球速度110マイル(約177キロ)、飛距離423フィート(約129メートル)の弾道が右翼席に突き刺さった。球場中が大歓声。「早く打ちたいなと思っていた。安心と喜びがある」と大谷はかみ締めた。 名門ヤンキースで松井氏が「常勝」を求められたように、大谷が勝利を求めて今季入団したドジャースも「常勝」の重圧がかかる。昨季まで10年間で9度の地区優勝。コロナ禍で短縮シーズンだった20年にはワールドシリーズを制したが、フルシーズンでの世界一は1988年までさかのぼる。 大谷は18年に日本ハムからエンゼルスに移籍。しかし、23年までの6年間、一度もプレーオフには進出できなかった。ただ、名門球団の重圧について聞かれると「どうですかね。僕は(昨季まで)エンゼルスに所属していて、エンゼルスの球団というのももちろん好きですし、ファンの人ももちろん大好きですし。別に(エ軍では)プレッシャーがかからないというわけでもないと思いますし、それはエンゼルスに対して失礼なんじゃないかなと思ってるので。そこはそこ、ここはここで。プレッシャーがかかる、かからないではなくて、1打席1打席が大事じゃないかなと思います」と古巣への愛情を口にしながら、両球団での違いを否定していた。
報知新聞社