勝利へのカウントダウン…のはずだった「ドラゴンボール」悟空が勝利寸前、絶望的なダメージを受ける魔の展開
まさか悟空が瀕死の重傷を負うなんて……当時の視聴者も目の前が真っ暗になった瞬間だった。孫悟空(CV:野沢雅子)はマジュニア(CV:古川登 志夫)を激闘の末にダウンさせた。順調にカウントが進み、悟空の天下一武道会初優勝まであと1カウントというところで、マジュニアの口から放たれた光線が悟空の右胸を貫いたのだ。 【映像】悟空の身体に穴が空く絶望的な瞬間(17分58秒ごろ~) 試合は佳境を迎え、追い詰められたマジュニアは最後の賭けに出る。気を集中させ、大爆発で周囲を無に帰すほどの大技「超爆裂魔波」を放ったが、悟空はなんとかこれをこらえ耐えきった。予想外の結果に後ずさりするマジュニアに対して悟空は「優勝いただき!」と力強く宣言。猛ラッシュでマジュニアを追い詰めると、かめはめ波でフィニッシュを飾った。 衝撃で地面にめり込み、ピクリとも動かないマジュニアを見て悟空はカウントを要求した。アナウンサーがカウントを進め「ナイン」の声が響く頃になると、さすがの悟空も優勝を確信した様子で仲間たちに向かって笑顔のサムズアップを見せた。 しかし次の瞬間、マジュニアは最後の力を振り絞ってガバッと起き上がり、悟空目がけて口から光線を放った。鋭い矢のような光線は悟空の右胸を貫通。悟空の胸にぽっかりと大きな穴が空くという、当時のキッズたちが絶望するには十分すぎるほど衝撃的な展開だった。 悟空の胸の傷は拳ひとつ分ほどの大きさがあり、痛みでのたうち回る悟空に仲間が必死で名前を叫ぶ。そこに近づき、悟空の右胸を踏みつけ容赦なく痛めつけるマジュニアの姿はまさに悪魔のようだった。 一方で、瀕死の重傷を負った悟空も「良かった……急所は外れてたみてえだ……」と立ち上がると、息も絶え絶えながらそれでも戦い続けようとする。その姿もまた、戦闘狂そのものだった。 マジュニアは後に悟空の兄であるラディッツ襲来時に、魔貫光殺砲でも悟空の体を貫いており、悟空の体に2度も穴を空けた唯一の人物となっている。 1986年から1989年に放送されたTVアニメ「ドラゴンボール」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1984年から1995年まで約11年間連載され、シリーズ累計発行部数が全世界で2億6000万部を超える鳥山明の同名漫画が原作。以降も「Z」「GT」「改」「超」など数々のアニメシリーズが制作され、20作を超える劇場版も公開されたほか、数多くのゲームシリーズにもなっている。 40周年を迎えた2024年、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」が10月より放送中。 (C)バードスタジオ/集英社・東映アニメーション
ABEMA TIMES編集部