弱くて挑発している場合?千葉ロッテの交流戦挑発ポスターに賛否
ロッテの交流戦名物となっている挑発ポスターと、その関連グッズがファンの間で賛否を巻き起こしている。交流戦は、今年で導入13年目となるが、ロッテは初年度の2005、2006年と連覇。昨年も2位で7位以下のBクラスに落ちたのは、過去に2度しかない。交流戦を得意中の得意としているロッテは、メジャーリーグ風の挑発ポスターを2005年からスタートさせて、途中、中断もあったが、2013年から再開した。 今年で9度目になるが、交流戦で強いのでファンも大歓迎していた。だが今年は、スタートからドン底の最下位で、自力Vも消滅している。伊東監督は「交流戦でなんとかきっかけをつかみたい」と、ここからの巻き返しを誓っていたが、阪神、広島とすでに2カード連続で負け越してリズムに乗れない。 挑発ポスターもチームが強いからこそ成り立つもの。 「もうやめたら」「みじめすぎる」。「こんなことやっている場合じゃないだろう」 ネット上ではファンのからの批判的なコメントが並ぶ。 だが、挑発ポスターというのは、そういうリスクを負っているものでもある。 実は、今回、ファンの間では、「これだけチームの調子が悪いと、挑発ポスターはやらないんじゃないか」という噂がネット上で流れていた。 だが、企画のスタートは、キャンプ中の2月。こんなチーム状況になるとはフロントサイドは思いもよらなかっただろうし、企画をしている梶原広報も、「やらないんじゃないかという話がネット上を騒がしたのは知っていましたが、期待してくれているファンも多いんです。交流戦で巻き返すという気持ちもこめて、ギリギリの製作日程でやりました」と言う。 確かにメディアに取り上げてもらうだけで広告費に換算すれば相当なものにもなる。 今年のコンセプトは、4コマ漫画の少年雑誌風。少年マガジンか少年ジャンプの表紙のパロディで「交流戦増刊号」としている。昨年は、ガンダム、エヴァンゲリオン風のアニメ動画が好評だったが、「本当は今年も同じ形を考えていたのですが、ホームでの対戦相手が重なったので変えました」(梶原広報)との理由で今年は各チームごとに漫画のテイストを変えたポスターになった。 千葉県内を中心に7000枚が配布され、試合前には、4コマをひとこまひとこまバラバラにした「紙芝居バージョン」にして、大型スクリーンで放映されている。