新居浜市のいじめ問題 児童の両親が再調査求めるも 市は「行わない」と回答
愛媛県新居浜市内の男子児童が上級生からいじめを受けた問題で、児童の両親が第三者委員会の調査報告書は不十分として再調査を求めていましたが、市側は再調査は行わないと回答していたことがわかりました。 この問題は去年3月、新居浜市内の小学校に通う当時2年生の男子児童が、市内の公園で上級生から腹部を蹴られるなどのいじめ被害を受けたと訴えていたものです。 市の第三者委員会は今年5月、上級生の1人が男子児童を蹴った行為についていじめにあたると認定しました。 児童の両親は、心身に苦痛を感じるような上級生からの発言がいじめに認定されていないなどとして市に再調査を求めていました。 これに対し市側は先月22日、石川勝行市長名で事実解明がされているなどとして、再調査は行わないことを文書で回答してきたということです。 きのう記者会見した両親は「事実と違う事が多く、市教委の対応が検証されていない」などとして、改めて再調査の実施を訴えました。 なお、児童はPTSD心的外傷後ストレス障害が悪化していて、現在も学校に登校できていないということです。