日本シリーズへ進む可能性は高い!【伊原春樹の「野球の真髄」】
工藤監督率いるソフトバンクの強さは見事だった/写真=湯浅芳昭
驚異のラストスパートだった。10月9日、PayPayドームで行われた2位・ロッテとの直接対決に敗れ、ゲーム差なしの勝率1厘差まで迫られたソフトバンク。工藤公康監督は試合後、「やるかやられるかという強い気持ちを持って明日から挑まないといけない」とナインを鼓舞したが、ここから12連勝。21日にはマジックナンバー「8」を点灯させ、27日、本拠地でロッテを破り、3年ぶり21度目のリーグ優勝を決めた。 新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が遅れるなど、異例のシーズンとなったが、ソフトバンク優勝の最大の要因はやはり投手陣だろう。12球団唯一、チーム防御率が2点台の2.92。パ・リーグの他チームを見るとロッテが3.87、オリックスが3.98、日本ハムが3.99、楽天が4.18、西武が4.33と、その差は歴然である。 やはり、質量ともに豊富だ。昨年、65試合に登板してセットアッパーとして奮闘した新人の甲斐野央がキャンプで右ヒジを故障すると、12勝を挙げて新人王を獲得していた高橋礼を中継ぎへ。さらにシーズンでは・・・
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週刊ベースボール