補強選手として合流し、今年で10年表彰を迎える野中祐也選手（日立製作所）

　社会人野球2大大会の1つ、『第95回都市対抗野球大会』が7月19日にスタートし、熱い決戦が繰り広げられている。ここでは、3年ぶり2度目の出場となる北関東第1代表のエイジェック男子硬式野球部の独占インタビューをお届けする。 【写真】エイジェック・河北将太投手 　第6回目は、補強選手として合流し、今年で10年表彰を迎える野中祐也選手（日立製作所）に話を聞いた。 ◆今後の“エイジェック”にとってプラスになれるように ―今回、日立製作所から、エイジェックの補強選手として選出されました。まず初めに、ご自身の持ち味を教えてください。 「自分のプレーで持ち味は……正直自分ではないと思っています。全体を通しては仲間を鼓舞することやチームを引っ張ることに関しては自分のセールスポイントだと思いますし、補強選手としてエイジェックに合流してからも意識しています」 ―エイジェックに合流してからのチームの印象はいかがでしょうか 「元々持っているイメージ通りでしたが、若いチームだと思います。4年目以下の選手中心というのはJABAのチームの中でも珍しく、それもあって元気の良さや、勢いというところは良いところだと思っています」 ―10年表彰となる今年は補強選手としての出場となりましたが、補強選手ならではの難しさなどは感じていますか? 「単純に野球をするメンバーが変わりますから、戦略面含めて、その難しさはあります。その他で言いますと、調整の仕方、リズムの変化などは大きいですかね。練習時間や練習内容などが変わるので、それに順応しながら自分のコンディションをつくっていくところは補強選手ならではの難しさだと思います」 ―10度目の都市対抗野球大会を迎えますが、野中選手にとって『都市対抗野球大会』とは? 「緊張と楽しさが混在する舞台です。会社の看板と都市の看板を背負う大会なので、プレッシャーはもちろんあります。ただ、東京ドームでプレーができること、そして何より社会人野球ファンの方や、もしかしたら初めて野球を見る方もいて、そんな大観衆の中でプレーをできるチャンスはなかなかないので特別な大会です」 ー合流してから目を引く選手はいましたか? 「1番を打っている片平（吉信）くんとキャッチャーの岡島（颯）くんですかね。片平くんはエイジェックを象徴するようなフレッシュさのある選手で、チャンスメイクが求められるところで、1番、2番で理想的な仕事をしていると思います。岡島くんは、中軸でつくったチャンスが回ってきた場面で、とても集中力がある印象です。この2人がそれぞれ仕事をしてくれると良い結果に繋がるのではないかと思います」 ―最後に今年の目標をお聞かせください 「若い頃は自分が10年という目標も掲げていなかったですし、あと1年、あと1年と思いながらやってきていました。そういう中で、今回チームとしては出られませんでしたが、エイジェックに補強選手として呼んでもらえたので試合に出る出ないに関係なく、少しでも今後の“エイジェック”にとってプラスになれるようにやっていきたいと思っています。そこはプレーだけでなく、立ち振る舞いを含めたところも求められていると思いますので、そういう中でエイジェックの全国1勝目に少しでも貢献できるように頑張りたいと思います」 【第95回都市対抗野球大会】 エイジェック初戦 エイジェックvs 日本製鉄瀬戸内 7月24日（水）18:00～　@東京ドーム