SNSで絶賛の嵐、『FNS27時間テレビ』ハナコ・秋山のダンスが人々を感動させたワケ
バラエティの域をも飛び出したバラエティ
「カギダンススタジアム」はカギメンバーと高校生が練習し、4分間のダンスを披露するというもの。“日本一たのしいダンス”を条件に、7チームが頂点を争った。 秋山がタッグを組んだのは三重県の三重高等学校。同校はまるで舞台のようなストーリー性を重視したダンスを武器とし、生粋のコント師である秋山とは相性バツグン。父と娘という「家族」をテーマに設定し、秋山は父役として初めて挑戦するというダンスに向き合った。 そのパフォーマンスはまさに言葉には形容しがたいほど輝いていた。他のカギメンバーも多忙の中ひたむきにダンスに取り組んできたことが十分伝わってきたが、秋山はそれ以上。素人目で見ても、このダンスがこのレベルに達するまでにどれだけの時間と努力を要したのが開始数十秒ですぐに理解できる。秋山が最初に踊りだしたときに会場からどよめきが起きたのは決して偶然ではない。 そして、ハイライトは最後の大技「シフト」。練習でも成功していなかったという技を前に秋山は「お願いします」とつぶやきながら挑戦し、見事に成功させてみせた。その瞬間、涙がこぼれたのはスタジオで見守っていた丸山礼だけではないだろう。SNSでも秋山のダンスについて複数投稿されており、バズっていることから多くの人々を感動させたことは間違いないだろう。 結果的にチョコレートプラネットの松尾駿×武南高校が優勝することになるが、『めちゃイケ』の岡村隆史のダンス企画に憧れていたという松尾もまた本気だった。まずはダンスをする体力をつけるために走り込み、4分間のパフォーマンスに“フル出場”。10の異なるジャンルのダンスをこなし、優勝を決めた後涙を流す姿に胸を打たれた。 真面目に本気でやるからこそ面白く、人の心に刺さる。 今回の27時間テレビでは「カギダンススタジアム」に限らず、「100kmサバイバルマラソン」や「超!学校かくれんぼ」、「高校生クイズ何問目?」などなにかに本気で取り組む企画が多かったように思う。バラエティの域をも飛び出したバラエティが、今後のテレビ界を変えていくのだろうか。そう考えてしまうほどに、『FNS27時間テレビ 日本一たのしい学園祭!』はテレビのパワーに溢れていた。
まっつ