廃棄される食品から染料を抽出する:FOOD TEXTILE
FOOD TEXTILEから広がりを目指す
ーFOOD TEXTILEを通じて、どのようなメッセージを発信していきたいですか。 宮尾: 僕らも残渣の全部を活用できるわけではないですが、商品を通じて価値観を変えていくことに、少しでも貢献していきたいと思っています。 また、企業様にもこちらから新しい提案をしていきたいですね。KITTE名古屋では、クリスマスツリーが展示されているのですが、そこの装飾にFOOD TEXTILEが採用されています(※2023年11月8日~12月25日の期間限定)。 自然由来の華やかな色で彩られたツリーを皆様に楽しんでいただくのと同時にフードロスという課題や、その課題へアプローチするための1つの取組みとしてFOOD TEXTILEプロジェクトがある、ということを知っていただけると嬉しいです。 ー今後の展望についてお聞かせください。 都築: 私たちはライフスタイル提案型の企業を目指しています。FOOD TEXTILEに代表されるアパレルだけでなく、今後はインテリアなどの生活に関わる商品も徐々に拡大したいと考えています。 これは国内の話だけではなく、海外も同様です。ようやく海外の展示会も開催されるようになり、FOOD TEXTILEを持っていき「Food Loss Dye(食品ロスの染色)」だと伝えると非常に驚かれるんですね。やはり海外では、そうした染料づくりはまだ浸透していないと感じましたね。 宮尾: 最近では、FOOD TEXTILEと食品関連企業様とのコラボレーションを積極的に進める「YOUR FOOD PROJECT」を始めました。 たとえば、カゴメさんのトマトジュースが今年で90周年を迎えましたので、それを記念にトマトで染めたTシャツを作りましたし、生活の木さんではハーブを使ってスタッフ用のユニフォームエプロンやエコバッグを一緒に作らせてもらいました。 FOOD TEXTILEの取り組みは一層広がっていくと信じていますので、積極的に事業を展開していこうと思います。