インドのサービスPMI、10月は需要拡大で上昇に転じる
Anant Chandak [ベンガル―ル 6日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた10月のHSBCインド・サービス部門購買担当者景気指数(PMI)確報値は58.5となり、9月の57.7から上昇した。速報値の57.9から上方改定された。9月は10カ月ぶりの低水準に落ち込んだが、10月は需要の大幅な拡大が指数を押し上げた。 同指数は景況改善と悪化の分かれ目となる50を39カ月連続で上回った。 政府データによると、2023─24年度の国内総生産(GDP)でサービス業は約55%を占めた。 HSBCのインド担当チーフエコノミスト、プランジュル・バンダリ氏は「インドのサービス部門は10月、雇用創出に加えて生産と消費需要が著しく拡大した」と述べた。 国内外での堅調な需要により、サブ指数の新規事業は伸びが再び加速したほか、アフリカやアジア、米州、中東、英国など多数の地域への輸出が増加した。その結果、サービス業は従業員を増やし、雇用創出のペースは過去26カ月で最高となった。 一方で旺盛な需要によりサービス業は、食料品価格や人件費、輸送費の上昇に伴う3カ月ぶり高水準のコスト圧力に対応するために、価格を引き上げることができた。 9月のインフレ率は9カ月ぶりの高水準となる5.49%に達したが、こうした状況を背景に、インフレが一段と上振れするリスクが高まっている。