4年前から「遺族年金」受給中の63歳です。制度が変更になるといわれていますが、私はずっと受給できるのでしょうか?
すでに遺族年金を受給している人にも影響はある?
今回の事例は「4年前から遺族年金受給中の63歳」ということですが、制度改正により遺族年金をもらえなくなる可能性はあるのかを確認しておきましょう。 厚生労働省の「遺族年金制度等の見直しについて」には「施行日前に受給権が発生している遺族厚生年金については、現行制度の仕組みを維持する」と記載されています。つまり、現在すでに遺族年金をもらっているのならば、今回の改正による影響を受けることはないと考えていいでしょう。 いずれにしろ、有期給付を受けられる年齢を、20年以上の相当な時間をかけて段階的に引き上げるとされているため、今すぐ遺族年金を受給できなくなるといった心配は必要ないでしょう。
受給中の人は制度変更による影響を受けないと考えていい
社会に出て働く女性の増加により、男女差のあるこれまでの遺族年金制度の見直しが開始されています。 これまで、妻を亡くした夫は55歳未満では給付を受けることはありませんでしたが、男女ともに「5年間の有期給付」というように変更される予定です。また、女性の有期給付についても、対象年齢が徐々に引き上げられることが検討されています。 ただし、すでに遺族年金を受給している人は今の制度がそのまま適用されることになっているため、今回の事例のような心配をする必要はないと考えられます。 しかし、将来的に制度がどのように変更になる可能性があるのか、詳しく確認しておくと安心でしょう。 出典 厚生労働省 遺族年金制度等の見直しについて 20代から50代に死別した子のない配偶者の遺族厚生年金の見直し(2ページ) 内閣府 男女共同参画局 男女共同参画白書 令和6年版 2-1図 女性就業率の推移 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部