満点の星空を見に来ませんか…銀河の森天文台で観望会も予定…陸別町・あの街行く北海道
「日本一寒い町」として知られる陸別町。冬は最低気温がマイナス20度を下回ることも珍しくないが、山に囲まれた澄み切った夜空には満天の星空が広がり、1987年度に「星空の街」に選定され、97年度には「星空にやさしい街10選」にも認定されている。 その自然環境を生かし、98年度に「銀河の森天文台」が建設された。一般公開型天文台としては日本最大級の115センチを誇る反射望遠鏡、小型望遠鏡4基、大型双眼鏡などを備えており、国立環境研究所の観測室なども併設。成層圏、対流圏の大気やオーロラなどの研究が行われている。 10~3月までは午後1時~同9時半まで開館されており(有料、定休日あり)、11月は木星、土星、12月はふたご座流星群の観望会を予定。昨年12月には低緯度オーロラも観測し、晴れていれば昼間でも星を見ることができる。 〇…寒さを逆手に取った「しばれフェスティバル」が、毎年2月に開催されている。1982年から続くまつりでは陸別町の寒さを肌で体感することができ、例年道内外からの多くの観光客で賑わう。中でも「人間耐寒テスト」が名物イベント。氷でできたかまくらの中でストーブなしで一晩を過ごせた人には、認定証が渡される。その他にも花火や寒さを生かしたアトラクション、縁日なども例年用意されている。 〇…陸別町内で捕れたエゾシカ肉を十勝ワインや日高昆布などに漬け込んだ「りくべつ鹿ジャーキー」が大人気の特産品。味はマイルド、スパイシーの2種類で、鹿のくさみを抑えた柔らかい食感が特徴だ。そのほかにも「鹿カレー」や「鹿ソーセージ」など、鹿を使用した特産品が数多く製造されている。
報知新聞社