エミレーツ航空、関空にもプレエコA380 6/1から新仕様機
エミレーツ航空(UAE/EK)は2月7日、ドバイ-関西線に総2階建ての超大型機エアバスA380型機の新仕様機を現地時間6月1日から投入すると発表した。プレミアムエコノミークラス(プレエコ)を新た設定し、2025年に開催予定の大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)へ向け輸送力強化を図る。プレエコを設けるA380の投入は、日本では成田に次ぎ2路線目となる。 【写真】関空に投入したドバイ万博をPRするエミレーツのA380 新仕様機の座席数は4クラス484席で、ファースト14席、ビジネス76席、プレエコ56席、エコノミー338席となる。プレエコはメインデッキ(1階)に2-4-2席配列で設け、シートピッチは最大40インチ(約101.6センチ)、シート幅は19.5インチで、個人用モニターは13.3インチ。リクライニングすると、ゆりかご型のポジションになり、体を十分に伸ばせるという。 ビジネスクラスと同様のウッドパネルを取り入れ、6方向に調節可能なヘッドレスト、カーフレスト、フットレストを備えた。充電用コンセントを使いやすい位置に設け、広いダイニングテーブルやサイドカクテルテーブルを用意している。また、プレエコ用ラバトリー(化粧室)は3カ所設けた。 プレエコを設けた新仕様機は、アラブ首長国連邦の国樹「ガフ」をモチーフとしたデザインを採用。ファーストとビジネスは、従来と同じくアッパーデッキ(2階)に配されている。 ドバイ-関空線には現在、ボーイング777-300ERを投入。同社によると、提供座席数は週900席以上増加するという。運航スケジュールは、関空行きEK316便がドバイを午前3時に出発し、午後5時15分着。ドバイ行きEK317便は午後11時45分に成田を出発して、翌日午前4時50分に到着する。 エミレーツは、A380のプレエコを2020年12月に発表。翌2021年1月4日のドバイ-ロンドン(ヒースロー)線が初投入となった。成田線には2023年12月20日から投入済み。現在はロンドンと成田のほか、ニューヨーク(ジョン・F・ケネディ)、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ヒューストン、シドニー、オークランド、クライストチャーチ、メルボルン、シンガポール、ムンバイ、ベンガルール、サンパウロの14路線へ投入している。
Yusuke KOHASE