シャンプーの後、排水口に髪の毛ごっそり 秋の抜け毛、原因は夏に 男性にもおすすめのケアポイント
シャンプーの後には、排水口に髪がごっそり…そんな経験ありませんか。抜け毛が多いといわれる秋こそ頭皮ケアが必要という。専門家は「秋にケアしなければ夏のダメージを引きずって、冬のパサつきにもつながる」と注意を呼びかける。気になる人は、今日からお手入れを始めてみよう。 【イチから分かる】頭皮ケアのポイント 「今の時期の抜け毛の原因は夏にあるんです」と指摘するのは、頭皮や育毛のケアに力を入れる美容室「ニコヘアー」(広島市南区)のオーナースタイリスト、原浩之さん(42)。夏は頭皮も日焼けしたり、毛髪自体が乾燥したりとダメージを受けている。冷たい食べ物や飲み物をたくさん摂取すると体が内側から冷え、頭皮にも影響するという。 そんな夏の間のケアが足りないと、秋の抜け毛に悩むことになるそうだ。髪のお手入れといっても、重要なのはトリートメントだけでなく、頭皮のケア。頭を洗うときは「桃を扱うくらいの優しさで」がポイントとなる。 事前に泡立てたシャンプーを頭に乗せて、頭皮を優しく洗う。汚れや皮脂を落とそうとガシガシと強い力で洗うと、髪を引っ張ってさらなる抜け毛にもつながるという。シャンプー後はしっかり流して、優しくタオルで拭こう。 シャワーの温度も注意が必要。熱めの湯で洗うとシャンプーの洗浄力と合わさって、頭皮の脂が取れ過ぎてしまうそうだ。原さんのお薦めは36度以下の湯で洗うこと。「それでは寒い」という人も、38度程度に抑えるのが良いという。 また「地肌の乾燥を防ぐには、顔と同じように頭皮も保湿して」と原さん。洗髪後は、ドライヤーで乾かす前に頭皮用の化粧水を使ってほしいという。ドラッグストアなどでも購入できるが、より自分の頭皮に合った商品を、通っている美容院などで聞くといいそうだ。 そのほか、足湯や湯船に漬かって血行を良くする▽タンパク質やビタミン、ミネラルなどをバランス良くとる▽優しく頭皮をマッサージする―などの対策も効果的という。原さんは「髪がうまく決まると気分も上がる。美容院できれいにするだけでなく、自宅でのケアも意識してみて」と呼びかける。
中国新聞社