街に加勢鳥写真パネル、バンクシー風の絵も 上山・矢口さん(同市出身)が撮影
上山市中心部に位置する沢丁の美容室の外壁に、同市の民俗行事「加勢鳥(かせどり)」を撮影した写真パネルがお目見えした。場所は、起業を目指す場として市が設けた「チャレンジショップ広場」(仮称)の東側。同市出身の写真家矢口亨さん(東京)が2月に撮影したもので、11日に設置すると早速、地元住民や上山温泉の宿泊客の目を引いている。 毎年2月11日に行われる加勢鳥を観光客にもっと知ってもらう狙い。市中心部の再生に取り組むNPO法人かみのやまランドバンク(渡辺秀賢理事長)が、フィギュアスケート男子で冬季五輪2連覇の羽生結弦さんの写真集などを手がけた矢口さんに撮影を依頼した。 パネルは縦80センチ、横120センチで、3メートルほどの高さに掲示した。同NPOなどが所有する、市内の祭りや風景のパネルを並べることも検討しているという。 近隣店舗のシャッターには、正体不明の芸術家バンクシー風に描かれた加勢鳥の絵もある。東北芸術工科大(山形市)の女子学生の手によるもので、モノクロでワイングラスを掲げた姿が印象的で愛らしい。
同NPOの担当者は「写真も絵も、観光客に上山への興味を今以上に持ってもらうきっかけにしたい。バンクシー風の絵は市内各所に描く予定で、宝探しのように巡って交流サイト(SNS)に投稿してもらうようなコンテンツに育てたい」と話している。