偽造1万円札をタクシー代に使った被告の男に懲役3年求刑 鹿児島地検
タクシーの乗車代金の支払いに偽造の1万円札を使ったとして、偽造通貨行使の罪に問われた被告の男(53)=薩摩川内市宮崎町=の裁判員裁判論告求刑公判が18日、鹿児島地裁(小泉満理子裁判長)であり、検察側は懲役3年を求刑した。判決は19日。 【関連】知人からもらった偽の1万円札をタクシー代に使った53歳男、起訴内容認める「大変なことをしてしまった。反省している」 鹿児島地裁
検察側は論告で、通貨の信用性を損なう行為で重大な犯罪と指摘。「利欲的で身勝手な動機。酌むべき事情はない」と主張した。 弁護側は「使った偽札は1枚のみで公共の信用は大きく損ねていない。被告も深く反省している」と執行猶予付きの判決を求めた。 起訴状によると、被告は2023年10月22日午前0時10分ごろ、薩摩川内市内でタクシーを利用し、乗車代金として偽造の1万円札を手渡したとされる。
南日本新聞 | 鹿児島