ラツィオで不遇続いたMF鎌田大地に追い風か…トゥドル新監督が評価「私のカルチョに適している。私の大好きな才能を持っている」序列見直しも示唆「過去だけでは生きられない」 | セリエA
【欧州・海外サッカーニュース】ラツィオの新指揮官イゴル・トゥドル監督が、日本時間31日のセリエA第30節ラツィオ対ユヴェントス戦の前日会見に出席し、MF鎌田大地に言及した。 【動画】退場者続出の荒れ試合も鎌田は3試合連続出番なし
先月末から公式戦4連敗を喫し、指揮官のマウリツィオ・サッリが電撃辞任したラツィオ。前節のフロジノーネ戦でアシスタントコーチだったジョヴァンニ・マルトゥシェッロが暫定監督を務めてようやく連敗脱出に成功すると、イゴル・トゥドルを新監督に迎えてユヴェントスとの2連戦(31日のセリエA第30節と3日のコッパ・イタリア準決勝ファーストレグ)へ挑む。 そんな中、トゥドル新体制で注目を集めているのがMF鎌田大地だ。鎌田は昨夏、右インサイドハーフのセルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチの後釜としてラツィオに加入したが、サッリの戦術への適応に苦戦し、ベンチを温める日々を過ごした。 サッリの4-3-3のシステムでは、両IHのほか、左ウィングでも起用されていた鎌田。クロアチア人指揮官の3-4-2-1では、トップ下や守備的MFでの出場の可能性があるとみられる。イタリア紙『Il Messaggero』のアルベルト・アッバーテ記者が記者会見の場でトゥドルに質問を投げかけた。イタリア紙の記者は、トップ下での鎌田の起用に期待を寄せていたことを明かしつつ、練習では守備的MFで起用されていたことに注目した。 「監督がテストしていた中で興味深い点がある。まもなく契約切れとなる選手についてだが、フェリピ・アンデルソンではない。カマダについてだ。練習では、常に低い位置で試していたようだが、ここ数カ月の間、4-3-3のシステムにおいても、彼のポジションについてかなり議論が行われてきた。われわれはフランクフルト時代のように、より高い位置で彼のプレーが見たかった」 するとラツィオの新指揮官は、ポジションに関して明言することはなかったものの、鎌田がサッリ指揮下から一転して輝きを放てる可能性を示唆した。 「フランクフルトでは、高い位置でも低い位置でもプレーしていたように思う。彼はランニングとプレーのクオリティを兼ね備えている点で申し分のない選手だ。正直、前任者のカルチョよりも、私のカルチョに適しているように思う。彼は技術面で完全にクリーンというわけではない。しかしここ数日、彼には私が大好きな他の才能があることに気付いた」 「ふさわしいメンタリティも持っているし、ゴールもある。MFにとって違いを作り出せる素晴らしい才能と言えるだろう。楽しそうに過ごしていて意欲もあるように見えた。いずれにしても、ピッチ内のプレーが重要であり、試合で見てみよう」 サッリ指揮下では、中盤のIHの序列でライバルのマテオ・ゲンドゥージやマティアス・ベシーノらに次々と追い抜かれた鎌田。だが今後、サッリ時代の序列が覆される可能性はある。トゥドルが自身の見解を示した。 「選手全員がゼロからスタートするのかどうか? 序列に関して、私は常に過去をリスペクトしている。だが過去だけでは生きられない。カルチョとは残酷なものだ」 試合情報 ユヴェントス vs ラツィオ : コッパ・イタリア準決勝1stレグ 試合時間:2024年4月3日(水)日本時間4:00 会場:アリアンツスタジアム
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