24年ワインは全て純南砺産 「トレボー」で醸造始まる
富山県南砺市立野原西(福光)のワイナリー「トレボー」は30日、自社栽培のブドウを使ったワインの仕込みを始めた。26日から収穫を始め、10月中旬まで約40トンを見込む。今年は県外産を用いず、立野原地区にブドウを植えてから6年目で初めて、醸造するワイン3万7千本が全て「純南砺産」になる。 白ワイン用の「ゲヴェルツトラミネール」や「ピノ・グリ」などを皮切りに13品種を収穫する。ことしは、梅雨明け以降に雨や曇りの日が多く、昨年に比べると糖度は落ちるものの、酸度とのバランスが良く、キリッとしたワインが期待できるという。 この日の午後は、台風の接近に備えて26、27両日に収穫したゲヴェルツトラミネール1373キロの仕込みを行った。前日に選果を済ませたブドウの茎を機械で取り除いた後、搾汁機に入れた。同品種の特長である香りを引き出すため、一晩置いて31日に絞る。 中山安治社長は「全て立野原の畑で作ったブドウで醸造でき、感慨深い。日常的に飲んでもらえる最良のワインを届けたい」と語った。
ことし醸造したワインの一部は、11月2日に同ワイナリーで開く周年祭で新酒としてお披露目する。