2戦無得点も決勝で勝ち越し弾!得点王の青森山田FW米谷壮史、黒田前監督の言葉で奮起「気持ちを切り替えられた」【選手権】
60分に決勝ゴール
[高校選手権 決勝]青森山田(青森)3-1 近江(滋賀)/1月8日/国立 1月8日に高校サッカー選手権の決勝が国立競技場で開催されて、青森山田は近江と対戦。3-1で勝利し、2大会ぶりの戴冠を果たした。 【厳選ショット】後半に圧巻の勝負強さを発揮!3ゴールを奪い、2年ぶり4度目の優勝!|選手権決勝 青森山田3-1近江 青森山田は、33分に福島健太の右足弾で先制。47分には同点弾を許したものの、60分に米谷壮史のゴールで勝ち越しに成功。さらに70分には相手のオウンゴールで追加点を挙げた。 チームを日本一に導く決勝点を奪った米谷は、「今日の試合は(中学から)6年間、青森山田でやってきて、自分たちの努力が報われた試合でした」と喜びを口にする。 「今大会は初戦から簡単な試合はありませんでした。スタンドで応援してくれた部員も含めて、全員のためにみんなが走り続けて、仲間を信じた結果が優勝に繋がったと思います」 今大会5試合で5ゴールをマークした米谷は、市立船橋の郡司璃来と並んで得点王に輝いた。ただ、準々決勝の昌平戦(4-0)と準決勝の市立船橋戦(1-1、PK4-2)では無得点に終わっていた。 そんななか、昨季まで青森山田を率いた黒田剛前監督からの言葉に励まされたことが、決勝でのゴールに繋がったという。 「(昌平戦の後に)黒田監督と話をさせてもらう機会があり、『得点王になりたい気持ちはよく分かる。でも焦らずに、まずはチームのためにプレーすれば、ゴールは奪える』と言ってもらいました。それで自分の気持ちを切り替えられました」 卒業後は大学に進学し、プロを目ざすというストライカーは「自分はキックの精度がまだまだだと思っています。遠めからでも決められるような、もっと怖い選手になりたいです」とさらなる成長を誓った。 取材・文●中川 翼(サッカーダイジェストWeb編集部)