自分と向き合う弓の道 東北学院高校女子弓道部 新人大会に挑む〈宮城〉
仙台放送
宮城県内で、高校弓道部の新人大会が11月行われました。出場校のひとつ東北学院高校の女子は、去年の新人大会で創部2年目にして優勝を果たしたチームです。代が替わった新チームの大会までの歩みを追いました。 東北学院高校女子弓道部はおととし、学校が共学になったことで誕生しました。歴史は浅いものの、去年、創部2年目にして県新人大会優勝という快挙を成し遂げました。代が替わって新チームは2年生1人。1年生は5人全員が高校から弓道を始めた初心者です。初心者はまず「射法八節」という矢を射るまでの一連の動作を学びます。そこから段階的な練習を重ね、正しい体の使い方、正しい道具の扱い方ができて初めて的の前に立つことができます。 中島遥乃さん(1年)(Q弓道の魅力は?) 「自分と向き合っている感じがする。他の競技と違って相手がいないので精神面が鍛えられるし、そういう面でいいかなって思います」 畑中万結子さん(1年)(Q弓具の扱いには慣れた?) 「まだ慣れてないことが多くて、先輩に教えてもらいながらやっています」 唯一の2年生、鈴木葵さん。 鈴木葵さん(Q新人大会の目標は?) 「団体で決勝戦まで進みたい。予選を突破したいです」 新人大会は3人1組で出場します。礼に始まる作法の練習や競技の時間配分の確認をしながら、的に矢を命中させる技術の向上を目指します。2年生の鈴木さんは後輩たちに積極的にアドバイスします。 鈴木葵さん 「押手(左手)が負けているから離れた方向にそのまま飛んでいく。あと狙いはもうちょっと上。動画見てみると意外と分かるかも、一射目とその他の違い見てみて」 自分と向き合う競技ですが、団体戦はチームワークも大切。大会に向け何度も話し合いを重ねました。 迎えた新人大会当日。いよいよ本番です。 (場内アナウンス)「チームの紹介をします。第一射場、立順37番、東北学院高校」 予選は3人で合わせて24本を射て、的に当てた本数を競います。緊張からか3人とも思うように的に当てることができず、的中の数が伸びません。 結果は予選敗退。新チームの初舞台は悔しい結果に終わりました。 中島遥乃さん 「今日は悔しい方が強いって感じです」 畑中万結子さん 「いつもの練習より思った結果が出せなかった。納得はあまりできてないかなって思います」 それでも… 鈴木葵さん 「悔しい結果になってしまったんですけど、3人で(弓を)引くことができて楽しかったです」 思いは、皆同じです。 3人(Q弓道は楽しいですか?)「楽しいです」 弓道を通して自分と向き合う部員たち。最後は高校生らしい笑顔を見せました。
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