H3ロケット3号機打ち上げ成功「2機連続成功でより信頼感」H3搭載の大型衛星初めて運用へ
鹿児島読売テレビ
2機連続の打ち上げ成功です。種子島宇宙センターからH3ロケット3号機が打ち上げられ、衛星を予定の軌道で切り離しました。1号機の打ち上げ失敗から1年4か月。H3で打ち上げた大型衛星が初めて運用されることになります。 (磯脇琢磨アナウンサー) 「リフトオフしました」 午後0時6分、H3ロケット3号機は夜間や悪天候でも地表を観測できる地球観測衛星「だいち4号」を乗せ、種子島宇宙センターから打ち上げられました。 打ち上げから16分34秒後。「だいち4号」を予定の軌道で切り離し、打ち上げは成功しました。 (JAXA 山川 宏 理事長) 「2機連続成功ということで、より国内で信頼感を持ってみられるのではないかと期待している」 去年3月に行われた1号機の打ち上げは失敗しだいち3号を失いました。今年2月の2号機の打ち上げは成功したものの搭載していたのは小型衛星などでH3で打ち上げた大型衛星が運用されるのは今回が初めてです。 だいち4号は今の所、正常に作動しているということです今後、災害状況の把握などに活用されることが期待されています。 (JAXA「だいち4号」 有川善久プロジェクトマネージャー) 「今回の打ち上げ成功、そしてだいち4号で軌道上宇宙空間で初めて実証するよな技術、これを心待ちにしているメンバーもJAXAも三菱電機にも大勢いるのでまずそれを先行していきたい」 種子島の展望所でも多くの人が打ち上げを見守りました。 「もっと上!もっと上!がんばって!がんばって!」 (初めて見物した人) 「すごい明るさにまず驚いた。未来に繋がるようなワクワクするロマンの詰まったものだなと思ってすごくいい経験になった」 遠く離れた東北でも歓喜の声があがりました。 ロケットやだいち4号の部品などを提供した山形の会社では、社員が打ち上げ成功に湧きました。 (OKIサーキットテクノロジー鶴岡事業所 豊倉 康夫 技術本部長) 「今までやってきたことが間違ってなかったんだなと実感できた。これを守りながら更なるいい製品を提供していきたい」 2機連続の成功で宇宙ビジネスでの日本の競争力はさらに高まることが期待されます。