Photo: Ryutaro Izaki

対照的な2人のもどかしい恋を描いたドラマ『好きやねんけどどうやろか』。小料理屋「たまえ」を営む、コテコテ関西弁肉食系イケメン・松本栄枝役を演じるのは、ドラマ『仮面ライダーギーツ』で注目を集めた簡秀吉さん。そして、栄枝が一目惚れする真面目なバツイチサラリーマン・曽我久志役を、『ドラゴン桜』『VIVANT』『どうする家康』など話題作への出演が続く西山潤さんが演じている。“ムズキュン”っぷりがたまらない本作でW主演を務めるお二人に、役柄のことからふと食べたくなる“思い出の味”まで、じっくりお話を伺った。 ドラマ『好きやねんけどどうやろか』W主演の「簡秀吉×西山潤」が向かい合って笑いあう姿【写真で見る】

「BL作品に出演したいと以前から公言していた」（簡）

――お二人ともBL作品への出演は本作で初めてですが、決まったときは率直にどう思われましたか？ 簡　僕は以前からBL作品に出演したいと公言していたので、すごく嬉しかったです。ラブストーリーとしてキュンキュンしてほしいのはもちろんですが、コメディ要素も詰まっているのでそこにも注目してもらいたいです。 西山　仲良くしている俳優仲間にもBL作品に出ている人がたくさんいて、「僕もいつかやるのかな？　いや、でも僕はないのかな」なんて思っていた矢先にお話をいただいて。「とうとう来たな！」というのが率直な意見でした。BL作品と言っても、いろんなテイストがありますよね。二人の関係を濃く描いている作品もあれば、ポップな雰囲気の作品、そして本作みたいに一人が同性愛者でもう一人は異性愛者というものなど。それぞれの良さがありますが、個人的に本作のように（異性愛者側の）気持ちがだんだんと芽生えていくというのは好きなテイストでした。 ――役作りではどこを一番意識されましたか？ 簡　栄枝がコテコテの関西弁を話すので、まずはそこを一番気をつけました。そして、亡くなった母親から受け継いだ小料理屋の店主なので、堂々とフレンドリーに元気に明るく。でも、片思いの相手である曽我くんの前になるとちょっとかっこつけちゃう……そんな栄枝のいろんな一面を見せられるように意識しました。 西山　僕が演じる曽我は、人との“壁”を作ってしまうキャラクター。なんでそうなっちゃうんだろうと自分の中で考えたときに、やっぱり他人からの言葉を受け取りすぎるからかなと思ったんです。そんな曽我の内面に近づくために、日頃から自分の中で言葉を整理してから発するように心がけました。それと、「食事を綺麗に食べる」ことも普段から意識するようにしましたね。