映画『十一人の賊軍』のコラボビール十一本を飲む（其の二）
酔いどれ編集長のクラフトビール飲みある記（97） 前回のあらすじ 東映の映画宣伝部Oさんから11月1日（金）公開の映画『十一人の賊軍』のコラボビールを、この連載で取り上げてほしいと頼まれた。映画の舞台、新潟県新発田市にある「月岡ブルワリー」が醸造したコラボビール11本は『十一人の賊軍』に出てくる賊軍11人のイメージに合わせて造っているという。そうであれば、映画を見た後に、どのビールがどの登場人物なのかを推理しながら飲むことにした。試写会当日の夕方から相棒（クラフトビール愛好仲間）とレンタルスペースで飲み比べることになったが、当日朝に相棒から発熱によるキャンセルのメールが届いた。 ◇◇◇ メールが届いたとき、試写会が始まるまで2時間半を切っていた。レンタルスペースのサイトを見ると、当日のキャンセル料は100％。使っても使わなくても同じ金額を払う必要がある。相棒がいなければ、レンタルスペースを借りている4時間以内で11本すべてを飲み干る自信がない。ここは妥協するしかない。11本すべてをレンタルスペース近くのコインロッカーに保管するのはやめにする。その代わり、かばんに数本だけコラボビールを詰め込んで映画を見て、独りでレンタルルームで飲むことにした。「孤独のビアフライト」だ。ちなみに、ビアフライトとは飲み比べのこと。 さて、どのビールを選ぼう？ こうなったら自分が一番好きなビールを飲むに限る。となるとIPA（インディアペールエール）だ。『十一人の賊軍』のコラボビール11本のうちIPAは3本あった。それをかばんに入れて東京・銀座にある試写室へ向かった。 電車の中で、Oさんからもらった映画の資料を読み返した。 ＜砦を死守せよ！ 新政府軍VS旧幕府軍VS11人 『仁義なき戦い』など数々の傑作を生みだした名脚本家・笠原和夫の幻のプロットを、白石和彌監督が映画化。 W主演の山田孝之と仲野太賀が躍動する、新たな集団抗争劇！ 圧倒的不利な砦の護衛ミッションに挑んだ十一人の決死隊。
