佐藤大平、62で回り暫定首位 ツアー初Vへ8打伸ばす「チャンスだと思う。いい結果が出せたら」/国内男子ゴルフ
ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!第2日(26日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)欧州ツアーと日本ツアーの共催大会。前日から持ち越された第1ラウンド(R)の残りと第2Rが行われ、日没で11人が競技を終えられずサスペンデッドとなった。ツアー初優勝を狙う佐藤大平(30)=クリヤマホールディングス=が第2Rを9バーディー、1ボギーの62で回り、通算10アンダーで4人が並ぶ暫定首位に立った。第2Rの3ホールを残す吉田泰基(26)=東広野GC=が2打差の同5位につけた。 日本が誇る名コースで、佐藤が会心のラウンドを披露した。スコアを一気に8打も伸ばし、満面の笑顔だ。 「すごいビッグスコアで、自分でもびっくりしています」 10番から出て、17番(パー3)での右ラフからのチップインなど、自己記録に並ぶ9バーディー。「ミスをしてもリカバリーができて、気持ちが乗った」。太平洋C御殿場Cでの62ストロークは、2003年「三井住友VISA太平洋マスターズ」(当時はパー72)第3Rで室田淳が出したトーナメントコース記録に並ぶ数字だ。 佐藤の持ち味は、昨季フェアウエーキープ率でランク4位(66・41%)に入ったショットの正確性。この日は2人の外国人選手と同組で、ティーショットで置いていかれる場面が目立ったが「後ろからでもバーディーチャンスにつけられるように頑張ろうと思っていた」。上がりの8、9番(ともにパー4)では2打目を2メートルにつけ、連続バーディー。劣る飛距離をショットの精度で補い、スコアを伸ばした。 このオフは、ツアーパターコーチの丸山颯太氏に教えを仰ぎ、パットを修正。特にショートパットの際に顔が上がる癖の矯正に注力した。「今回はそのおかげで不安なくショートパットが打てている」。作った好機を確実にものにした。 3月の「東建ホームメイトカップ」で3位など、日本ツアー初優勝が見えてきた。今大会に勝てば、26年までの欧州ツアー出場権も手に入る。 「日本の知っているコースなのでチャンスだと思う。いい結果が出せたら」。佐藤が、世界につながる初Vの好機をつかむ。(鈴木和希)