LINEギフトのビューティカテゴリー、年間流通額2倍に拡大 限定商品でギフト需要と“自分買い”にアプローチ
LINEギフトのビューティカテゴリーが急成長を遂げている。LINEギフトは2020年、ビューティ商品の取り扱いを開始。21年の年間流通額が前年比260%増と大きく伸長したことをきっかけに、22年秋にビューティページを新設した。22年10月~23年9月のビューティカテゴリーの年間流通額は前年同期比約2倍と飛ぶ鳥を落とす勢いだ。現在の出店ショップ数は1500店舗、取扱商品数は約40万点。コアユーザーは20~30代の女性で、贈る側も受け取った側も6割以上が女性だ。 【画像】LINEギフトのビューティカテゴリー、年間流通額2倍に拡大 限定商品でギフト需要と“自分買い”にアプローチ
ビューティカテゴリーを担当する赤木広美LINEギフト本部 カテゴリーセールス&MD2チームに、サービスの特徴や成長について聞いた。
ビューティカテゴリーは“自分買い”も多い
WWDJAPAN(以下、WWD):ビューティカテゴリーが成長した要因は?
赤木広美LINEヤフー株式会社 LINEギフト本部 カテゴリーセールス&MD2チーム(以下、赤木):ブランド数と商品数が増えていることです。20年12月に「M・A・C」の取り扱いからビューティカテゴリーをスタートし、コアユーザーである20~30代の女性と親和性が高いブランドを拡充しています。また、化粧品は“自分買い”が多いのも特徴なので、豊富なLINEギフト限定商品や独占先行販売商品の認知度が広がったことも一つの要因です。
WWD:ビューティカテゴリーの特徴は?
赤木:LINEギフトはギフト特化サービスとしてギフト需要が主ですが、ビューティカテゴリーの商品は自家需要も多いです。客単価は約4000円と、他のカテゴリーと比べて高いのも特徴です。これまでフェイスマスクやヘアブラシなど、人を選ばない無難な商品が人気でしたが、「ギフトを受け取った相手が色や香りを選べる機能」を5月に導入したことで、フレグランスやリップの人気が高まっています。機能導入後は、ファンデーションの伸びが特に顕著で、売り上げが3倍になりました。