『ジョーカー2』日本語版吹替版キャストに平田広明、村中知ら 怪しげなキャラポスターも
10月11日に日本公開される『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』の日本語吹替版キャストとして、平田広明、村中知ら12名の出演が発表され、あわせてキャラクターポスターが公開された。 【写真】『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』キャラクターポスター 2019年に公開され、世界66カ国で初登場No.1、日本でも観客動員数4週連続No.1を記録した『ジョーカー』。世界興行収入10億ドルを超え、2019年公開当時R指定映画史上歴代最高記録を樹立。第76回ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞に輝き、第92回アカデミー賞では最多11部門にノミネートされ、ホアキン・フェニックスが主演男優賞に輝いた。本作はその続編にして完結編となる。 シリーズ初の日本語吹替版劇場上映が決定している本作。フェニックス演じる主人公ジョーカーを、アニメ『ONE PIECE』のサンジ役や『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジャック・スパロウ役などで知られる平田、レディー・ガガ演じる謎の女性・リーを、『オーシャンズ8』のナインボール役やアニメ『ワールドトリガー』の空閑遊真役などで知られる村中がそれぞれ担当する。 前作『ジョーカー』のBlu-ray&DVDに収録された日本語吹替版からの続投となる平田は、「ずいぶん前に風の噂で続編があるらしいと聞きました。ただ『歌ってるシーンが矢鱈と多い』とも聞き、ならば吹き替え版は作らないのでは、と勝手に思い込み、寂しいやら少しホッとするやら、しておりました。そんな訳で正式にお話を頂いた時は、盛大にビビり散らかしました」と、出演が決まったときを振り返った。また、「前作同様、ホアキン氏に寄り添うことだけを考えて収録に臨みました。ただ、今作はアーサーの闇をより深く感じましたので、演じながら自分のメンタルを持って行かれないよう注意しなくてはという、これまでに経験の無い思いをしたのが自分でもビックリです」と本作への思いを明かした。 一方の村中は、自身が声を担当するリーについて、「なんとなく周囲に溶け込むことはできても、違和感を覚えながら生きてきた女性だなと。傍からみるととんでもないこともするんですけど、手段が変わっているだけで辻褄は合っているんです。なんなら合理的。繊細さと大胆さを併せ持つ、アンバランスな興味深いキャラクターでした」と語り、「ご視聴前に“フォリ・ア・ドゥ”の意味を調べて、どんな物語になるのか想像してみるのも楽しいかもしれません。今作のみでも楽しめるとは思いますが、前作をご視聴いただいてからだと更に良いかと。妄想と現実の狭間でお待ちしています!」と本作の公開を楽しみに待つ観客へ熱いメッセージを寄せた。 さらに、ジョーカーを取り巻く重要キャラクターの吹替版キャスト陣も発表され、ブレンダン・グリーソン演じるジョーカーが収監されているアーカム州立病院の看守ジャッキー役に、『ハリー・ポッター』シリーズのハグリッド役で知られる斎藤志郎、キャスリン・キーナー演じるジョーカーの弁護士メリーアン役に、ミシェル・ヨーやケイト・ブランシェットらの吹き替えを務める塩田朋子が決定した。 さらに、ジョーカーを追い詰める裁判長役には、数多くの映画やドラマなどで活躍する俳優の角野卓造、裁判を直前に控えたジョーカーに独占取材を行うインタビュアーのパディ役に、『エクスペンダブルズ』シリーズのトール・ロード役で知られる木下浩之、アーカムの囚人でジョーカーに憧れているリッキー役に、『文豪ストレイドッグス』中島敦などの上村祐翔、アーカムの若い囚人役に、アニメ『怪獣8号』日比野カフカ/怪獣8号の福西勝也、精神科医のルー博士役に前田一世が決定した。 また、前作でザジー・ビーツが演じた、アーサーが心惹かれていた元隣人のシングルマザー・ソフィー役で種市桃子、リー・ギル演じる元同僚のゲイリー役で越後屋コースケ、民生委員のケーン役で伊沢磨紀の続投が決定した。 あわせて公開されたキャラクターポスターには、暗闇に浮かび上がるジョーカー(ホアキン・フェニックス)とリー(レディー・ガガ)が怪しく写し出されている。 平田広明(吹替版ジョーカー役)コメント 前作『ジョーカー』について 事前に作品名も何も知らされず、「劇場版の吹き替え」とだけ言われて手ぶらでオーディションに行ったのが、まるで昨日の事の様です。そこで作品名と役名を知り、合格の連絡を頂いて上映中の映画館に急行。非常に衝撃的で、ホアキン氏の魂の演技に引き込まれたのを覚えています。と同時に湧き上がった感情が「誰がやるんだ、この吹き替え!」でした。 本作のオファーを受けて ずいぶん前に風の噂で続編があるらしいと聞きました。ただ「歌ってるシーンが矢鱈と多い」とも聞き、ならば吹き替え版は作らないのでは、と勝手に思い込み、寂しいやら少しホッとするやら、しておりました。そんな訳で正式にお話を頂いた時は、盛大にビビり散らかしました。 ジョーカーを演じるにあたって 前作同様、(ジョーカー役の)ホアキン氏に寄りそう事だけを考え、収録に臨みました。ただ、今作はアーサーの闇をより深く感じましたので、演じながら自分のメンタルを持って行かれないよう注意しなくてはという、これまでに経験の無い思いをしたのが自分でもビックリです。 楽しみにしている観客に向けてのメッセージ ご存じの通り前作は超絶ヒットしましたが、吹き替え上映が無かったのが残念です。今回、大きなスクリーンでホアキン氏や尊敬する声優陣と共演できることを心より嬉しく思っています。ファンの皆様にも字幕版同様、吹き替え版でもお楽しみ頂けると幸いです。平田の音痴を心配なさっている方に予めお伝えしておきます。安心してください、僕歌ってませんよ♪ 村中知(吹替版リー役)コメント 前作『ジョーカー』について ジョーカーがいかにして生まれたのか、何が生み出してしまったのか。今までのジョーカーとは違った視点で描かれていて、彼を理解せざるを得なかったです。 身近な孤独感、堕ちていく悲哀と恐怖。強制的に自分と社会に目を向けさせられました。アーサーだけでなく周りの人間含め、一言では表せない人間の不可解さを感じられる点が好きです。 本作のオファーを受けて ありがたく思う一方で、一体どんな役柄でどんな物語なのか、応えられるようにしておかなければと色々思案しました。力んではいけない作品だと感じていたので、全身脱力しながらも緊張している奇妙な状態で過ごしました。 謎の女リーを演じるにあたって なんとなく周囲に溶け込むことはできても、違和感を覚えながら生きてきた女性だなと思いました。傍からみるととんでもないこともするんですけど、手段が変わっているだけで辻褄は合っているんです。なんなら合理的。繊細さと大胆さを併せ持つ、アンバランスな興味深いキャラクターでした。 楽しみにしている観客に向けてのメッセージ ご視聴前に「フォリ・ア・ドゥ」の意味を調べて、どんな物語になるのか想像してみるのも楽しいかもしれません。今作のみでも楽しめるとは思いますが、前作をご視聴いただいてからだと更に良いかと。妄想と現実の狭間でお待ちしています!
リアルサウンド編集部