八戸の住宅地にクマ 猟友会メンバー発砲も行方くらます
青森県八戸市内の住宅地近くで14日、クマの目撃情報が相次いだ。このうち市川町高屋敷の国道45号沿いでは、民家近くでクマ1頭が見つかった。市の要請を受け出動した県猟友会のメンバーがクマに向け2発発砲したが、行方をくらました。八戸署や市などが引き続き周辺を回り、住民に警戒を呼びかけている。 発砲によるけが人はなかった。市によると、クマに関する県内での発砲例は八戸通運2号埠頭(ふとう)倉庫(同市河原木海岸)に入り込んだ1頭を駆除した2017年11月以来。 市川町で見つかったクマは午後3時55分ごろ、木の上で木の実を食べていたという。通報を受け、市は県猟友会八戸支部の一部メンバーで構成する「市鳥獣被害対策実施隊」に出動を要請。発砲は午後5時ごろで、クマは茂みの中にいたという。その後クマは姿を消し、警察や猟友会のメンバー、市職員らが同8時ごろまで捜した。 近くに住む30代男性会社員は「この辺りでクマが出ることはほとんどない。夜は怖いため、しっかり戸締まりする」と不安げに話した。15日は同署が午前7時ごろから重点的にパトロールする。 一方、14日午前5時ごろには、同市是川1丁目付近の市道や是川小学校付近を歩くクマの目撃情報があった。同校は保護者に同伴での登校を呼びかけ、下校時には教員が巡回した。 また、この日は午後2時半ごろ、八戸市市川町と、奥入瀬川を挟んで対岸のおいらせ町新助川原でクマ1頭の目撃情報が同町に寄せられていた。