通学路の安全対策、7万6400か所で対応終わる…政府が3年前から全国で進める
政府は28日、全国の通学路で安全対策が必要な7万6404か所のうち、今年3月末時点で94・4%の対策が完了したと発表した。新たな歩道の整備に時間がかかる際の注意喚起の看板設置といった暫定的な対策を含めると、全ての箇所で対策済みとなった。
千葉県八街(やちまた)市で2021年6月に発生した、下校中の児童5人が死傷する通学路での交通事故を受け、政府が全国で安全対策を進めてきた。
事故後、警察庁などの一斉点検では「幹線道路の抜け道になっている道路」や「大型車の進入が多い道路」など、危険とされた通学路が全国で7万6404か所に上った。このうち、7万2160か所は今年3月末までに歩道や信号機の設置、通学路の変更などによって安全対策が完了した。