もっと使ってくれ…。日本代表で不遇の選手(5)スタメンだと物足りない? 快速FWは永遠ジョーカー?
もはや欧州でプレーする選手であることが当たり前となったサッカー日本代表では、各ポジションで熾烈な競争が展開されている。贅沢な悩みだが、これによってクラブで高い評価を得ている選手でも先発の座を掴むことは難しくなった。そこで今回は、直近の試合で出場機会に恵まれていない実力者を紹介する。※情報は10月22日時点。スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照
FW:前田大然(セルティック/スコットランド) 生年月日:1997年10月20日 (27歳) 24/25リーグ戦成績:6試合2ゴール2アシスト 唯一無二のスピードを持つFW前田大然を、最大限生かす起用法はあるのだろうか。 セルティックで4年目を迎えた前田は、今季リーグ戦6試合に出場。宿敵レンジャーズ戦での1ゴール1アシストや、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でのボルシア・ドルトムント戦の得点など、シーズン序盤から印象に残るプレーを見せている。 クラブで安定した活躍を続けている同選手だが、日本代表ではまとまった出場時間を与えられていない。本職の左ウイングの競争相手となるのは、三笘薫や中村敬斗といった現在ノリに乗っている選手たちで、3月の北朝鮮代表戦以降出場した3試合は全て60分以降からの途中出場となっている。 強調しておきたいのは、試合途中からフレッシュな状態で入ってくる前田の存在は、相手にとって大きな脅威となるということだ。疲弊した相手バックス陣に何度もスプリントをかければ、ミスを誘発し日本の連続攻撃につなげることができる。 しかしながら、試合を通して走り続けられる圧倒的なスタミナも前田の大きな武器である。前田をスタメンから起用し、相手の疲労がピークに達した状態から三笘や中村を投入することも、とても魅力的な戦略のように思える。 前田のほかに、スタミナとスピードをこれほど高いレベルで両立している日本人選手はいない。だからこそ、このスピードスターの起用法は森保一監督の頭を悩ませるだろう。
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