三大流星群の「ペルセウス座流星群」が12日夜から見ごろに
三大流星群の1つである「ペルセウス座流星群」が12日夜から翌13日未明にかけて、見頃を迎えます。今年は月明かりの影響を受けそうですが、天候と空の暗さに恵まれれば、日本各地で観測できそうです。
ペルセウス座流星群は、12日の午後9時すぎから放射点が北東の空へ徐々に上がると出現し、13日午前4時ごろにもっとも多くの流星が現れる見込みです。午前4時を過ぎると、日の出を控えた東の空が白みはじめますので、12日深夜から13日午前3時過ぎまでが比較的観測に適した時間帯とみられます。 国立天文台によると、今年は、午後9時を過ぎると、明るい月が上空に昇ってくるため、観測できる流星数は、空の暗い場所でも1時間あたり35個程度がピークと例年よりやや少なめと見ています。同天文台では「流星の中でも暗いものは見えにくいが、まったく観測できないわけではありません。できるだけ月を視界に入れないように観察してください」と話します。
流星群の観測は、視野が狭い望遠鏡や双眼鏡より、広く空を見渡せる肉眼の方が適しています。街明かりの多い都市部は観測しにくいため、人工光の影響が少ない郊外で、周囲のひらけたところがおすすめ。 シートを広げて寝転がった状態で観察すると、立ったままでの観察に比べて体が楽です。夜は肌寒くなる場合もあるのでカーディガンなどの羽織れる衣類や、虫よけスプレーなどの虫対策も準備するとよいでしょう。 (取材・文:具志堅浩二)