ソロモン諸島首相、新首相の指名投票に立候補しないと表明
南太平洋の島国ソロモン諸島のソガバレ首相は29日、今週行われる新たな首相を指名する投票に、自らは立候補しないと表明しました。 ソロモン諸島では今月、総選挙が行われ、台湾との断交に踏み切るなど中国寄りの政策をとるソガバレ首相の与党は、第1党となったものの過半数には届きませんでした。 ソガバレ政権が継続するかが焦点となる中、ロイター通信によりますと、ソガバレ氏は29日会見し、新たな首相を指名する投票に自身は立候補せず、マネレ外務・貿易相を擁立すると明らかにしました。 理由についてソガバレ氏は自らが率いてきた「政府はアメリカなど西側諸国から圧力を受けている」としたほか自身も「多くのことで非難されている」と述べイメージの刷新が必要だとの認識を示しました。 後継候補となるマネレ氏は、首相に選出された場合「これまでの外交政策を基本にする」と強調していて中国寄りの外交路線も受け継ぐ構えです。 総選挙で選ばれた議員らによる新首相の指名投票は、来月2日に行われる予定です。