ロマゴンのWBA世界Sフライ級王者ヤファイへの挑戦決定は井岡一翔の統一戦プランにどんな影響を与えるのか?
元4階級制覇王者で年末に日本で再起した”ロマゴン”ことローマン・ゴンザレス(32、ニカラグア)が2月29日、米国テキサス州フリスコのフォードセンターでWBA世界スーパーフライ級王者、カリド・ヤファイ(30、英国)に挑戦することが米国時間16日にプロモーターから発表された。統一戦を目論むWBO世界同級王者、井岡一翔(30、Reason大貴)の次戦を占う重要な試合になりそうだ。 ヤファイは当初、1月30日に米国フロリダ州マイアミでWBC世界同級王者、ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)と統一戦を戦うことが決まっていたが、エストラーダの左手のケガでキャンセルとなった。一方、ロマゴンは昨年12月23日に横浜アリーナで、村田諒太、寺地拳四朗、八重樫東のトリプル世界戦のアンダーカードにTKO勝利して復活。試合後、「井岡、ヤファイ、エストラーダに挑戦したい」と世界再挑戦を熱望していた。 今回は「DAZN」が放映するWBA世界ウェルター級3位、マイキー・ガルシア(米国)対WBC世界スーパウェルター級5位、ジェシー・バルガス(米国)の好カードのアンダーカードに組み込まれるもので、米国のボクシング専門メディア「ボクシング・シーン」によるとロマゴンは、「まず第一に(ヤファイのプロモーターの)エディ・ハーン氏に感謝したい。神は再び私の祈りに応えてくれた。私は神と(自らのプロモーターの)帝拳に心から感謝したい。ヤファイは、もう一度チャンピオンになるためのチャンスを与えてくれた。非常に難しい戦いになると思うが、努力と決意で勝つ」とコメント。 受けて立つヤファイも「可能な限りのビッグマッチを望んでいた。エストラーダとの統一戦は流れたが、パウンド・フォー・パウンド・キングと呼ばれたチョコラティート(ロマゴンの愛称)と戦う機会が生まれた。彼は、私が世界チャンピオンになるための道を進んでいたときに崇拝していた人。これよりも大きな試合はない。私に最高の結果をもたらすだろう。待ちきれない。アイドルだった人がライバルになったことを光栄に思うが、私が世界のエリートチャンピオンであることも示すことになる」と語った。 日本で再起したロマゴンには、まだかつての破壊力は戻っていなかったが、スピードとキレは十分にあった。26戦無敗のヤファイとの試合は、注目の世界戦にふさわしい激闘になることは間違いないだろう。