学生時代にバスケ・バレー経験があると老後の骨密度が高くなる 順天堂大が発表
今回の発表内容への受け止めは?
編集部: 順天堂大学の研究グループが発表した内容について、受け止めを教えてください。 眞鍋先生: 今回の研究により、日本における中学・高校生期の部活動とそこでの運動実施種目の違いが高齢期の骨密度維持と関連することが示唆されましたが、運動強度、運動量、運動時間の詳細など、まだ不明な点が多く残されており、今後さらなる研究が必要です。しかし、将来の健康を守るために思春期から積極的に運動することは、骨の健康という観点からも重要であることが改めて確認ができたと言えるでしょう。
編集部まとめ
順天堂大学の研究グループは、思春期の運動実施種目と高齢期の骨密度との関連を調べた結果、思春期にバスケットボールやバレーボールをしていた人は、高齢期の骨密度が高くなる可能性を明らかにしたと発表しました。骨粗しょう症の高齢者が転倒して骨折すると、筋肉が衰えてフレイルになることもあるので、今後の研究にも注目が集まりそうです。
【この記事の監修医師】
眞鍋 憲正 先生(医師) 信州大学医学部卒業。信州大学大学院大学院医学系研究科スポーツ医科学教室博士課程修了。日本スポーツ協会公認スポーツドクター、日本医師会健康スポーツ医。専門は整形外科、スポーツ整形外科、総合内科、救急科、疫学、スポーツ障害。