【阪神JF】馬格のある重賞勝ち馬から勝負したいレース 京大競馬研の本命はアスコリピチェーノ
前走勝ち馬が基本 前走3着以下は原則消し
12月10日(日)に阪神競馬場で阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)が行われる。アスコリピチェーノやコラソンビートなどの重賞馬や良血サフィラなど18頭が出走する。 【阪神ジュベナイルフィリーズ2023 注目馬】メンバー1のスピードと持ちタイムで2歳女王を狙う! SPAIA編集部の注目馬を紹介(SPAIA) 上位人気と予想された馬が相次いで回避し、混迷を極める一戦になったというのが正直な感想だ。とはいえ、トラブルなく勝ちたいレースに勝ち、使いたいレースに出走できることも1つの才能。そして故障しないことこそ、名馬になるための前提条件だと筆者は考えている。2歳牝馬の目標たるこのレースに無事駒を進めた馬に敬意を表しながら予想したい。 まずは過去10年の前走着順別成績を調べた。おおむね2つ勝たないと舞台に立てない賞金体系の都合上、前走1着馬が多いのは当たり前。それでも【8-7-4-73】と連対馬のほとんどを占めているのだから、ここをしっかり分析したい。 前走重賞1着が【6-2-2-18】、オープン特別1着が【1-1-0-4】、1勝クラス1着が【1-3-2-29】、新馬、未勝利戦1着が【0-1-0-22】。オープン特別から馬券になった2頭はどちらも東京開催のアイビーSからの参戦で、札幌開催など比較的メンバーレベルの落ちるオープンを勝った馬は通用していない。レースレベルはよく確認しておきたいところだ。 2着以下から巻き返した11頭は、全て前走で重賞を走っていた。条件戦で敗れていた「抽選組」は近年通用していない。20年前まで遡るとウオッカやトールポピーなどがいるが、トレンドからは外れているため、無理な穴狙いはしない方が良さそうだ。
この時期の460kg以上は完成度が高い証
次に過去10年の馬体重別成績を調べた。2歳牝馬ということで軽い馬も多いなか、最も好走しているのは馬体重460kg-479kgのゾーンで、【6-3-5-36】と馬券内の半分近くを占める。それより少し重い480kg-499kgのゾーンも【3-1-0-17】と悪くない。480kg以上で馬券になった4頭は全て翌年のGⅠで連対して、そのうち故障引退しなかった2頭(レシステンシア、ラッキーライラック)は古馬になっても活躍した。先々まで注目の馬はここから探したい。 一方440kg-459kgのゾーンは【0-3-4-42】、420kg-439kgは【0-3-1-33】と馬体が小さくなればなるほど成績が落ち、420kgを切ると【1-0-0-19】の複勝率5.0%まで下がる。1勝してはいるものの、馬券になったら“事故”と割り切って、軽量馬は切って勝負したい。 前走馬体重が460kgを超えた馬はコスモディナー、クイックバイオ、ステレンボッシュ、アスコリピチェーノ、テリオスルル、スウィープフィート、ルシフェル、ミライテーラーの8頭。ファンタジーS連対のカルチャーデイ、ドナベティは420kgを切る可能性があるため注意したい。