前田家ゆかりの宝物公開 高岡・瑞龍寺で4日まで、びょうぶや書状30点
国宝瑞龍寺の宝物展が2日、高岡市関本町の同寺で始まり、前田家ゆかりの寺宝約30点を紹介している。4日まで。 法堂や大茶堂、文化財保存館などに、びょうぶ、ふすま、墨跡などを展示。室町時代に活躍した画僧、雪舟の達磨(だるま)図や、江戸時代後期の文人画家、岡田米山人が自然の風景と人物を描いたびょうぶ、織田信長と豊臣秀吉の自筆の書状などが並び、来場者がじっくりと鑑賞した。 山門の楼上(ろうじょう)が特別に公開され、置かれている釈迦如来(しゃかにょらい)像や十六羅漢像を拝観できる。 同寺は高岡開町の祖で加賀藩2代目藩主、前田利長の菩提(ぼだい)寺。宝物は同寺を建立した3代藩主の利常が奉納したとされる。宝物展は国宝瑞龍寺保存会が毎年開いている。北日本新聞社協賛。