琉球国王の肖像画お披露目 米国で発見の「御後絵」
太平洋戦争末期の沖縄戦の混乱で国外に持ち出され、米国内で発見、返還された歴代琉球国王の肖像画「御後絵」などの文化財を巡り、沖縄県は30日、関係者に公開するお披露目式を那覇市で開いた。日米政府関係者ら約30人が招かれ、玉城デニー知事は「文化財が約80年ぶりに故郷・沖縄に戻り、県民にとって大きな喜びだ」とあいさつした。 御後絵は15世紀半ばから明治時代初期まで19代続いた琉球王朝・第二尚氏の歴代国王の肖像画で、王の死後描かれた。 県によると、01年にFBIに捜査協力を要請。ボストン近郊の住宅で御後絵や八重山諸島の地図、陶磁器など計22点が発見され、今年3月に沖縄県に返還された。